ラテラルシンキングとはなにか?ロジカルシンキングとの違い

ラテラルシンキングとはなにか?ロジカルシンキングとの違い

一人前のビジネスパーソンに必要な能力とは何かという問いに対して、ロジカルシンキングと答える人は少なくありません。

現に書店に行けば、ロジカルシンキングや論理的思考力を養うといったテーマの本がたくさん並んでいますし、ネットで検索すればこの手の記事が簡単にヒットします。

そして今、ロジカルシンキングと並んで大切とされている考え方の一つに、ラテラルシンキングがあります。

今回は、まずラテラルシンキングとはどのような考え方なのか、正反対の考え方といわれるロジカルシンキングとの違いについて、事例を交えながらご説明します。

また、その力がビジネスの場でなぜ必要なのかを解説した上で、ラテラルシンキングを身につけるために普段の生活の中でどのように意識すれば良いのかをご説明します。

ロジカルシンキングとの違い

ラテラルシンキングとはなにか?ロジカルシンキングとの違い
geralt / Pixabay

ラテラルシンキングとは何かを説明する前に、しばしば比較されるロジカルシンキングについて、簡単に振り返ってみましょう。

ロジカルシンキングとは論理的思考法といわれ、物事を深く掘り下げて考えていく方法です。

何か課題が発生した時になぜそれが起きたのか原因を追求することや、ある枠組みに分類、整理することで根本にある原因に導いていく考え方を、論理的思考法といえるでしょう。

この考え方を使うことで、物事を順序立てて整理できたり、相手に伝えたいことを分かりやすく表現できたりするため、ビジネスパーソンは必要不可欠な力としてあげられています。

では、もう一方のラテラルシンキングとはどのような考え方なのでしょうか。

ラテラルシンキングとは水平思考法ともいわれており、多様な視点から物事を見ることで、それまで気づけなかった考え方を発見することができます

ロジカルシンキングでは一つの物事を深くまで論理立てて考えられますが、既存の考え方に縛られてしまい、斬新なアイデアや、誰もが思いつかないような発想が生まれにくいというデメリットがあります。

このロジカルシンキングの短所を強みとするのがラテラルシンキングであり、様々な視点を用いることで直感的で斬新な発想を導き出せるのです。

ロジカルシンキングが垂直に物事を見ていく、考えていく一方で、ラテラルシンキングは水平に物事を見て、考えていくという特徴があります。

ある出来事や課題に対して深く追求するのではなく、視点を変えてみることで、今まで見えなかった本質的な課題や原因を見つけられ、既存の概念には縛られない新しいアイデアや解決策を導いていくことが出来ます

ラテラルシンキングが活用できる具体例

さらに細かい違いを知るために、ある事例を用いて説明しましょう。

13個のみかんを3人に公平に分けるためにはどうすればいいか、という問いに対して、どのように答えるのが正しいのでしょうか。

ロジカルシンキングを用いて考えると、13個のみかんを公平に分けるのですから、小学生の頃に習った割り算を使って、13割る3で4、

余り1になり、1人に4つずつみかんを配って1つが余りますね。この余ったみかんをさらに分けるには3等分に割る、という答えを出すことがいわゆる論理的な考え方です。

一方で、ラテラルシンキングを用いて考えるのであれば、みかんをそのままの形で分けることなど考えず、ミキサーにかけてジュースにすれば公平に分けられる、という答えになります。

ジュースにしてしまえば、液体なので非常に細かい単位まで分け合うことができますね。

もちろん、このほかにも色々な答え方があると思います。

このようにラテラルシンキングによって、みかんを分配するならそのままの形で分けるという、既存の概念や常識に縛られることなく、斬新なアイデアを思いつくことができます。

また、常識や既存の概念に縛られないため、視点の数だけ答えが見つかるという訳です。

ラテラルシンキングがビジネスで重要視される理由

この辺りである程度、ラテラルシンキングとは何かを理解してもらえたと思います。次に、この考え方がなぜビジネスの場面で重要なのかを説明します。

結論から先に述べますと、今後競争に勝ち、生き残っていくために必要な力であるからです。

今の時代、企業間の競争は国内だけではなく、海外の企業や個人とも争うようになりました。

数年前までは個人がスマートフォンなど持っておらず、インターネットを使って何かをするといえば調べものをするくらいだったのが、今や誰もがネットを駆使する時代になりました。

それはつまり、誰もがインターネットにすぐに接続できるようになったため、ビジネスの様々な可能性が広がったということです。

たとえ、お金や技術がなくとも、アイデアひとつで大成功する世の中がやってきています。

そのように競争が激しい中で生き残っていくためには、今現在世の中にある商品やサービスの延長を目指しているだけではいけない状況になっています。

いかに低い価格で車をつくる技術を手に入れたところで、今後台頭してくる新興国などは、日本よりはるかに低い賃金で労働力を用いることが出来ます。

だからこそ、目の前にある常識を超えるような、斬新で人々に驚かれるアイデアが必要なのです。

そして、その斬新なアイデアや、考え方の可能性を広げてくれる力こそが、ラテラルシンキングなのです。

ロジカルシンキング的ソニー VS ラテラルシンキング的任天堂

実際にラテラルシンキングが用いられた一例を紹介しましょう。

日本のゲーム業界でしのぎを削っているソニーと任天堂の戦略の違いは、考え方の違いから生まれたものであるといわれています。

ソニーの代表作といえばプレイステーション®シリーズですが、とにかく画質や映像が綺麗で、そちらの方面の技術をどんどん伸ばしています。

任天堂はそんなソニーに負けじと闇雲に技術力を高めることだけを目指さずに、ある発想の転換によって成功を摑んだのです。

それは、ゲームは一人でやるか、友達とやるという当たり前の前提から離れ、家族でも楽しめるものであると考えたことです。

この発想の転換によってWii®という商品を生み出し、見事に大ヒットしました。これは、既存の概念や今の延長線上を目指すのではなく、そもそもゲームとは誰とやるものかという前提を疑ってみた結果によるものです。

ラテラルシンキングを身につけるために重要な3つのポイント

では、そのラテラルシンキングを身につけるためには、どうすればいいのでしょうか。この力を伸ばすために必要なことを3つ紹介します。

1つ目に、何事も前提を疑ってみることです。

テレビを見ている時、街を歩いている時、いつでもいいので、常に「そもそも」という目を持って考えてみてください。

2つ目に、多くの人と意見交換をすることです。

いくら自分一人で様々な視点を持って問題を考えようとしても、難しいことがあります。それは、自分の中には知らないうちに当たり前となっていることがたくさんあり、そのことにすら気づけないからです。

それをカバーするため、できるだけ自分とは考え方が違う人やバックグラウンドが異なる人との交流を増やしましょう。そうすることで、自分が思っている常識が常識ではないと知ることができます。

そして3つ目。とにかく知識を増やすことです。

ラテラルシンキングの基本は物事を様々な視点から見ることや、まったく関係のないことでもつながりを見出すような考え方の斬新さにあります。

とにかく目の前にある課題に関係がありそうなことだけを調べても、あまり新しい気づきは得られないかもしれません。関係のないことでも、いずれ何かしら役に立つことがあります。

何より、関係がある、関係がないと決めつけているのは、自分だけの基準でしかありません。常識的に関係がない事柄でも、つながる場合があります。だからこそ様々な知識を身につけておくことが大切なのです。

ラテラルシンキングは大胆な発想力に結びつく

ラテラルシンキングを身につければ、物事を今までとはまったく違った方法で見ることができ、それまでになかった解決策や問題の根本に触れられるようになります。

特に、これからは人工知能の技術が進化して、人々の仕事が奪われていくといわれています。機械が自動的に判断して、より効率的にビジネスをするようになるのです。

そのような世界において、人々が人工知能に勝ることができるのは、自由な発想力や機械が考えつかない様なアイデアを出す力です。

そのためには目の前のことを深く、論理的に考えていくロジカルシンキングはもちろん大切ですが、それに加えて、目の前のことを水平に考えるラテラルシンキングが必要です。

その考え方を身につけるためには、ひときわ難しい努力や工夫は必要ありません。目の前にあることに対して、小さなことにでも常に疑問を投げかけていくというように、日々の習慣を変えることからはじめられます。

普段何気なく見ているテレビや、使っている商品、街にある看板、どんなものに対してもあなたが無意識のうちに作ってしまっている常識や当たり前があるはずです。

そんな時は、色眼鏡を外して、今まで見えなかった全く新しい世界へと飛び込んでみてはいかがでしょうか。

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