【第3話】好きになってもらうコツは相手を知る事知りたいと思う事

【第3話】好きになってもらうコツは相手を知る事知りたいと思う事

実際の就活や仕事に使える知識やスキルをストーリーで学ぼう!

【WAKE UPストーリー】毎週金曜日更新中

今どきの大学生、林が紆余曲折を経て成長していく様子を描いた、就活生~新社会人のための、連載型スキルアップコンテンツ。

登場人物紹介(※クリックで拡大)

 

俺は別れのつらさを振り払うかのように、家で自己分析に没頭した……。

 

ふー。やっと終わった……

 

普段からノートに書き込んだり、自分の考えをまとめたりすることが少ない俺にとっては、大きな仕事をやり切ったような爽快感があった。改めて、1冊のA4ノートが真っ黒になっている姿をみると、自伝でも書いたような気分だ。

前半に書いた内容を読み返してみると、自分史が書かれていた。

振り返ってみると、思った以上にいろんな思い出があるんだな……。

よし、ここからさらに深掘りしてみるか。

一度はまると、とことんのめり込むのは俺の長所であり短所だ。

そして7月、周囲の友だちからかなり遅れて、俺はやっと就活を始めた。

それは、綾子との別れによって開いた胸の穴を埋めるためでもあり、見返してやりたいという気持ちからでもあった。

自己分析を行っていった結果、俺は志望する業界として食品メーカーを選択した。

ゆくゆくは実家の喫茶店を継ぎたいと考えているから、飲食店も考えたが、運営の仕方を学ぶためにひとつの店舗のなかに入ってしまっては、その店舗のことしか見えない。

多くの飲食店や小売業を担当して、広い知識やネットワークを構築するためには、食品メーカーがベストだと考えたのだ。

実家を手伝っていたこともあり、食品業界についての知識は少しならある。

そして、飲食店で長くアルバイトをしていた経験から、どうしたら小売り側に喜んでもらえるかを理解しやすいと思ったこともあって、この業界なら働けると感じたのだ。

 

【志望動機】

『今回、貴社を志望させて頂いた理由は、多くの飲食店や小売店が経営的に厳しいなか、食品の卸売り業界で活躍する貴社に感銘を受けたからです。営業職を希望しております。私は……』

よし、これで完璧だ! 武田にも見せてこよう。

 

しばらくして、俺は面接に向かった。

 

面接官
志望動機をお聞かせください

……

………

…………

面接官
ありがとうございます

 

あれ、俺、一生懸命話したのに……。

面接官は明らかにつまらなそうな様子だ。

なんでだ。

あんなにしっかり自己分析をして、自分の長所も短所も理解したつもりなんだけど。

面接官には俺の熱意も伝わってるはずなのに……。

そうだ、武田。武田に相談しよう。

電源を切っていたスマホを取り出し、いつもの連絡先を開く。

 

武田
お、林。どうしたー。面接、落ちたか?
うるさいぞ。まだわかんねーよ
武田
はいはい分かったって。冗談だよ。で、どうした?

 

俺は面接の時の様子を武田に伝えた。

どれだけ情熱を持って面接に臨んだか。

どれだけ丁寧に自己分析をしたかも。

 

武田
はあ……。お前、やっちゃったな。自分のことしか話してないじゃん
は? いや、面接なんだからそうだろう。向こうの質問にもしっかり答えたぞ?
武田
じゃあさ、お前、面接官に自分の長所を聞かれた時、なんて答えた?
常に、折れない心で、諦めずに物事に向き合うことができます。って答えたよ。完璧だろ!
武田
そんな答え、面接官は何回も聞いてるんだよ……。同じような回答を誰もしてないと思うか?

自己PRをする時には、それを仕事にどう活かすか、をしっかりと伝えないといけないんだよ

仕事にどう活かすか?
武田
そう。自分の強みを仕事にどう活かすかだよ。今日の会社は、業界のなかでどんな立ち位置の企業で、どんな人材が欲しかったんだ?
いや、食品メーカーで結構有名なところだよ。どんな人材が欲しいかなんて分かれば面接で苦労しないって!
武田
それだよ。お前は自分の分析は徹底的にしたのかも知れないけど、企業分析を一切してないんだ
企業分析?? いや、何をしてる会社かぐらいは知ってるぞ。会社のサイトも見たし
武田
それじゃあ何も知らないのと一緒だ。取り扱ってるサービスはもちろん、株価とか力を入れている分野、採用ページの確認とか、そういうことを調べると、その会社が求めてる能力とか人材も見えてくるはずだぞ
そういうもんなのか?
武田
恋愛でもそうだろ? いくら、こんな特技があって優しくてお金があって……ってアピールされても、自分のこと全く知らないやつに告白されたら断るだろ?
いや、ふられたばっかりだから恋愛の話はやめてくれ……
武田
ああ、なんか、すまん……

 

とにかく、武田によると企業分析が重要らしい。

その後ネットで調べてみると、就活の面接において企業分析・企業研究というのはかなり重要であるということが分かった。

会社のサイトを確認するだけでなく、

・採用サイトの確認

・会社説明会

・OB・OG訪問

・IR情報の確認

四季報での企業の立ち位置の研究

 

など、たくさんしなければならないことがあるらしい。

『四季報』を確認してみたが、なるほど……、業界内での会社の勢力関係・市場規模なんかが分かるようになっていて、その会社がこれから有望かどうかも予想できるわけだな……。

武田によると、『企業をしっかりと調べることで、会社の求めてる人材が分かり、自分が本当に入りたい企業かどうかが分かる』らしい。

調べていくと、武田の言っていたことは確かに分かる。

いくら自己分析をしてPRをしても、相手の求めてることや会社のこれからの展開が分からないと、仕事にどう活かすかに結び付けられないってことなんだ。

しかも、俺が今日受けた会社って食品業界じゃあまり勢いがないな……。贅沢言えないけど、万が一受かってたとしても、ちょっと入社、考えちゃうよなあ……。

つまり、俺が志望する企業を選ぶ上でも、企業分析はめちゃくちゃ重要ってことなのか。

よし、自己分析と企業分析を完璧にしよう。そうすれば、自分の強みを知って、そのなかから相手の求める部分をアピールできる!

なんとなく分かってきた。

武田に一応お礼くらい言っておこうと電話をかける。

 

武田
やっと分かったか。今まで自分がどれだけ相手のことを考えてなかったか
うるせー。お前だってなんだかんだ、まだ内定決まってないんだろ?
武田
実は、決まったんだよ、俺
は!? どういうことだよ!
武田
まあ、詳しいことはまた今度な~。お前も頑張れよ!
もうお前のことは頼らん! 絶対次会う時までに内定決めてやるからな!!
武田
分かった分かった。期待せずに待ってるよ。じゃあな

 

くそ、武田め……。

でも『相手のことを考えてない』か……。綾子も、同じ気持ちだったのかな……。

そんなこと、今さら考えてもわからない。

 

とにかく、これからが、勝負だ。

 

次回へつづく

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