証券アナリストが求められる理由

証券アナリストが求められる理由

株や金融の仕組みを身につけるのにうってつけの資格として「証券アナリスト」があります。

証券アナリストとは、公益社団法人日本証券アナリスト協会が運営する資格試験で、ファイナンスだけでなくマクロ経済学や財務会計などの幅広い知識を要求されます。

つまり、金融のプロフェッショナルと言えます。

しかし、証券アナリストが具体的にどのような資格なのか、どんなメリットがあるのか分からない人が多いと思います。

この授業では、証券アナリストの受験方法や受験資格、またどのような知識が身につくのか、その活躍の場所やメリットなどについてもお話します。

これから証券アナリストとして活躍するための参考にしてみてください。

この記事の内容はWAKE UPの授業動画で公開中です

証券アナリスト資格試験の概要

試験要領

一般的に「証券アナリスト」と呼ばれる資格は、正確には、公益社団法人日本証券アナリスト協会(以下、協会)が認定する資格を指し、国家資格ではなく民間資格です。

それでは受験⇒合格⇒会員登録の流れを見ていきましょう。

手順1 試験要領

協会が運営する通信講座を受講することが受験資格の要件です。

確認テストや宿題などはありませんので、受講料を支払いさえすればOKです。

手順2 一次試験受験

1次通信講座修了後、年2回(春:4月下旬と秋:9月下旬または10月上旬)、1次試験が実施されます。

科目は、「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」、「財務分析」、「経済」の3科目で、科目合格制です。

3年以内に全教科受からなければ、通信講座からやり直しですが、マークシート方式で合格ラインは6割程度です。

手順3 二次通信講座申し込み

通信講座を申し込んで受講しなければなりません。

これも、確認テストや宿題などはないので、受講料を支払いさえすればOKです。

手順4 二次試験受験

年1回、6月に実施されます。

科目は、「証券分析とポートフォリオ・マネジメント/コーポレート・ファイナンスと企業分析/市場と経済の分析」という長い名前の科目(配点360点)と、「職業倫理・行為基準」(配点60点)の2科目です。

受験のチャンスは3回(つまり3年間)で、合格できなければ1次通信講座からやり直しです。

特徴は、試験時間の長さで合計420分=7時間、記述形式の問題をひたすら解き続けます。合格ラインは5割程度と言われています。

手順5 会員登録

実際に会員(CMA)として登録するには、実務経験が3年必要です。

実務経験がない場合などで、協会に登録をしない場合でも、2次合格を取り消されることはありません。

受験から会員登録に至る流れを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

ポイントとしては、2次試験合格は最短で2年弱。また、受験資格を得るための通信講座の1次・2次ともに約5万円ずつかかることも念頭におき進めていきましょう。

これに加えて、書籍代や試験費用も必要になりますので、資格専門学校を利用しない場合でもトータル15万円程度の費用を見ておきましょう。

受験者数と合格率

受験者数と合格率を見ていきましょう。

1次試験(春・秋合計)で、受験者数が約12,000名、合格率が50%前後です。

2次試験で、受験者数が2,500名前後、合格率が40%台となっています。

合格者の8割程度が金融機関社員か事業会社の財務部門関係者であり、相応の基礎学力と金融知識・経験がある方々が受験者の母体であることは考慮したとしても、合格率の高さを見てわかる通り、決して難しい資格試験ではありません。

ただ、証券分析の範囲の問題では、高校数学程度の数式の理解が必要になる部分もありますので、「数式を見るだけで吐き気がする」というような方は、苦労されるかもしれません。

証券アナリストが求められる理由

証券アナリストが求められる理由①

証券アナリストが備えるスキル・知識

一般的に「証券アナリスト」と呼ばれる資格は、正確には、公益社団法人日本証券アナリスト協会(民間団体)が認定する資格を指し、国家資格ではなく民間資格です。

弁護士や医師などの国家資格ではないこの資格を取得するメリットは、一体何なのでしょうか?

それはすなわち、「証券分析や企業分析、経済について語るうえで必要な最低限の知識があること」を示せることです。

実際、日本の金融機関では証券アナリストを重視する会社は多く、昇進・昇格の要件となっている場合もあります。

具体的にどのようなスキル・知識が得られる資格なのでしょうか?

1次試験の科目毎に見ていくと、理解がしやすいです。

  • 証券分析とポートフォリオ・マネジメント

1.計量分析と統計学、2.ファンダメンタル分析、3.個別資産(株式や債券等)の分析・評価、4.ポートフォリオ・マネジメントの4つの領域から構成されています。

  • 財務分析

企業の公表する損益計算書や貸借対照表などの財務諸表から、当該企業の活動状況を読み取る技法を中心に学習します。

要するに、制度会計と管理会計の知識が習得できます。

  • 経済

マクロ経済学(金融財政と国際経済学を含む)とミクロ経済学の2つの領域に分かれ、証券分析とポートフォリオ・マネジメントを理解するうえでの基礎的諸概念や分析ツールが習得できます。

証券アナリストが活躍するフィールド

これまでの話で、証券アナリスト資格保有者がどのような範囲の知識を習得しているか、ぼんやりとおわかりいただけたかと思います。

それでは、実際に証券アナリスト資格保有者はどのような分野で活躍しているのでしょうか?

銀行・証券業界のみならず、一般事業会社など幅広い業種に拡大しており、金融・資本市場のプロとして、資産運用、調査、財務、IR、IT、営業など多様な分野で活躍しています。

ファイナンスはもちろんのこと、マクロ経済学や財務会計まで幅広い知識を有しており、変化する時代の経営判断に欠かせない人材といえます。

冒頭でお話ししたように、MBAホルダーたちが、

「経営に関わる知識を身に付けたければうってつけの資格だ。理論をしっかりと身に付けるための勉強がしたければ、MBAに2年間通うより、この資格試験の勉強をした方が効率的かもしれない」

と称賛する所以が、まさにここにあります。

今後、ますます証券アナリストが重宝される理由

証券アナリスト資格試験を通じて習得できるスキル・知識の幅広さはご理解いただけたかと思います。

ここでは、そうしたスキル・知識が今後ますます求められることをご紹介します。

昨今の政治による財政・金融政策に対する期待は根強いものがありますが、私たち民間人にも日本経済を元気にするためにできることがあります。

それは、事業を通じて新しい価値を生み出すことです。

日本は今、労働人口減少、高齢化率の上昇の真っただ中にある一方で、アジア諸国の経済発展とグローバル化の進行により、企業の事業環境はますます厳しい状況に晒されています。

この厳しい環境を勝ち抜くために必要なのは、停滞することなく、常に新しい価値をもたらす事業を生み出すことです。

企業が次なる一歩を踏み出すために、ファイナンス、マクロ経済学や財務会計まで幅広い知識を有し、変化する時代の経営判断に貢献できる人材、すなわち証券アナリスト人材の活躍が求められ続けていくことでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

証券アナリスト資格試験の概要と、証券アナリスト(或いは同等の知識を持っている人材)が求められる理由についてご紹介してきました。

この資格の特徴は、幅広い知識を身に付けられることです。ファイナンシャルプランナーや簿記の資格とも重なる部分が大きいことや、仕事や個人の資産運用ですぐに使えるスキル・知識が習得できるという意味で、高い汎用性も備えています。

是非、今後あなたが活躍するための参考にしてみてください。

この記事の内容はWAKE UPの授業動画で公開中です

あなたのキャリアをつくる授業が2000本見放題!

CTA-IMAGE

WAKE UP(ウェイクアップ)は明日から役立つビジネススキルがすぐに学べる、社会人のためのオンライン学習サービス。

  • スキルアップして、仕事ができる人になりたい
  • 同僚に差をつけてキャリアアップしたい
  • ビジネス本よりもコスパ良く効率よくレベルアップしたい

そんなすべてのビジネスパーソンを、応援します。


今なら30日間無料でお試しいただけます

キャリアアップカテゴリの最新記事