誰でもアイデアを生み出すことができる「かんたん思考術」

誰でもアイデアを生み出すことができる「かんたん思考術」

「アイデア」や「発想」は、特別な才能がある人だけが生み出せるもの、と考える方は多いのではないでしょうか。それは、アイデアを出したり、企画を考えたりすることが難しい、という先入観があるからです。

人は自分がよくわからないものを本能的に遠ざけようとするため、いったん難しいものだと思いこんでしまうと、思考はそこから先には進んでいきません。これが多くの人がアイデア出しや企画考案を苦手と考えてしまう原因です。
しかしながらきちんとしたプロセスを踏むことで、誰でも簡単にアイデアを出すことはできます。
アイデアは「自分の中から生みだすもの」…というイメージを持つ方が多いのですが、実は「すでにあるものを見つけ出す」といった感覚のほうが近いんです。

例えば大海原を目の前にして「世にも珍しい魚を捕まえてきて欲しい」と言われたら、途方もなく大変な冒険に聞こえますが、庭の池を目の前にして「ここに隠れている珍しい魚を探してほしい」と言われたら、思ったほど難しく感じないでしょう。

アイデアの見つけ方もこれと同じようなことが言えます。
いきなり大海原に行き、画期的なアイデアを探し回るのではなく、アイデアの有りそうな場所を見定め、方向や場所を決めて探します。
そうすれば闇雲に探し回るよりも、ほしいアイデアが見つかる可能性が格段に高くなります。

アイデアを導き出すための準備をしっかりと行い、きちんとしたプロセスを踏めば、誰でもアイデアを見つけることが可能になるんです。

この記事の内容はWAKE UPの授業動画で公開中です

ステップ1 課題を明確にする

アイデアを見つけるためには、まずは課題を明確にします。
課題を明確にするためには、アイデアが求められるのはどういう問題を解決するためかをきちんと把握することが必要不可欠です。
このステップでは、問題の把握を行い、課題を明確にする方法をご紹介します。

プロセス(1)-1 どうしてアイデアが必要なのか問題を把握する。

アイデアを見つけるためには課題を明確にする必要がありますが、そのために問題が何であるかをきちんと把握しましょう。

例えば、商品の開発を行う部署であれば「新商品開発のアイデア」が必要になるかと思います。そのとき「なぜ新商品が必要なのか」という問題を把握しておかないと、的確なアイデアを導き出すことができません。
開発する新商品が、会社の企画力アピールのためなのか、定期的な新商品発売による認知度向上のためなのかなど、課題のもととなる問題が何かをきちんと知っておくことで、考える方向性や内容も変わってきます。

「次の会議までに面白い企画を考えておいてください」と上司に言われた時に、何のために必要な企画であるのか、問題が何かをきちんと質問しておくことが大切です。うっかりよく考えずに「わかりました」とだけ返事をしてしまうと、「面白い企画って何なんだ」と、広い大海原を探し回らなければならなくなってしまいます。

プロセス(1)-2 課題が見えたら、次に現状を把握する。

問題がわかれば、課題も見つけやすくなります。
会社の企画力アピールが求められているのであれば、従来の商品にはなかった驚きの要素が欠かせません。「なるほどそう来たか」と人に驚きを与える商品を開発することで、相手は「この会社は他と違った企画を考える」と認識してくれるからです。
ですので、企画力アピールのための新商品開発における課題は「新商品開発のアイデアを考える」ではなく、「これまでになかったインパクトのある新商品を考える」ということに言い換えられます。

課題がわかれば、考える方向性が見えてきます。
「インパクトのある新商品を考える」ということが過大であれば、これから生み出す商品はインパクトがあり、かつ業界初であることが望ましいです。
すでに市場に存在する商品ではインパクトがなく企画力をアピールできないため、同業他社が販売している商品をリサーチすることからはじめる必要があります。
このように、課題を発見した後はアイデア発想のため、できる限りの現状把握を行います。

ステップ2 ターゲットを決める

実際にアイデアや企画を考えるときに意識しなければならないのは、「誰のためのアイデアか」ということです。
ターゲットの選定によって出てくるアイデアが大きく変わりますし、せっかく出したアイデアも無駄になりかねません。
このステップでは、アイデアを出す前のターゲットの決め方をご紹介します。

プロセス(2)-1 誰を動かすためのアイデアなのかを考える

アイデアや企画を考える際に意識しなければならないのは、対象となる人物の存在です。
商品の開発であれば、誰を喜ばせるものなのか、あるいは誰に買ってもらうものなのかということを考えておかなければ、せっかく考えた商品の企画でも「で、この商品は誰が買うの?」ということにもなりかねません。
またターゲットをきちんと設定することは、アイデアを見つける近道にもなります。誰に対して商品を届ければ売上が望めるか?という、極めてシンプルな思考で考えを進めることができるようになります。

この「誰」の部分である、ターゲットとなる人物像を設定することで、アイデアへのアプローチ方法が変わります。同じ手紙を書くにしても、恋人に書く手紙と見ず知らずの人に書く手紙では、内容の考え方もメッセージの強さも違ってきますよね。
ターゲットはしっかりと絞り込むほど強いメッセージが届きやすくなり、ターゲットが広くなりすぎると、アイデアのメッセージもぼんやりとしてくるものです。

プロセス(2)-2 メインとなるターゲット層を決定する

ターゲットに対する考え方は、扱う商品によって自然とある程度は絞り込まれます。
車のセールスの場合のターゲットは免許保有者で18歳以上の社会人であるとか、化粧品は女性であるとか、住宅は年収400万円以上の共働き夫婦であるとか、商品自体にもターゲットを選定する特徴があるからです。

清涼飲料水を例にすると、ターゲットは年齢・性別・生活レベルに関係なく、すべての世代の消費者がターゲットになり得ます。
しかしながらすべての世代、誰からも好かれるような商品を考えようとすると、先に述べたとおり考える範囲がとてつもなく広がってしまい、とても考えきれなくなってしまいます。
ですので、まずは自分の仮説で構いませんので、ターゲットを選定します。お年寄りが買ってくれるのはどんな商品だろう、若者にはどんな商品が売れるだろう…と、ターゲットを思い浮かべながら想像を膨らませてください。
ターゲットの選定次第で、出てくるアイデアも大きく変わると思います。

ステップ3 解決策を書き出す

アイデアを出すための課題、ターゲットを明らかにした後はいよいよアイデアの発想に入ります。
ターゲットの気持ちになり、どのようなものがあれば問題が解決できるか、自由な発想で考えてみましょう。
このステップでは、実際のアイデアの発送方法についてご紹介します。

プロセス(3)-1 ターゲットの気持ちになって紙に書き出す

いよいよアイデアの発想段階です。
最初に問題点を発見し、何を考えればよいかという課題を明確にしました。次に、誰に向けたアイデアかというターゲットを選定しました。
ここからは自分がターゲットになった気持ちで考えてみましょう。

暮らしが便利になる商品なら買う、使い方が面倒な商品はいらない、便利な商品だけど片手で操作できるともっと良い…など、様々な思いを巡らせて、一つ一つのアイデアを書き出しましょう。
ここで大事なのは、きちんと言葉で書き出しておくことです。アイデアは言葉で表されるものです。浮かんだイメージを言葉にしておかなければ、せっかくのアイデアも人に伝えることができません。
また、何気なくメモした内容があとからひらめきに繋がることもあります。紙一枚にできる限り、自分の考えを書き出していってください。

プロセス(3)-2 書き出した言葉をふくらませていく

ターゲットの気持ちになって書き出したメモは、書き出して完成ではありません。
もうアイデアが出ないと思うところまで書き出したら、今度はそれを眺めながら、組み合わせを考えたり、膨らませていったりと、そこからさらに考えを巡らせていきます。

例えば、スポーツドリンクという言葉であれば、水分補給や栄養補給が主な昨日ですが、飲みやすさを重視したレモン味にしてみるとか、ゼリー状のドリンクにして空腹感を満たせるようにするとか、連想ゲームのように言葉をつないだり、積み木のように言葉を組み合わせたりしながら、イメージを膨らませていきます。
アイデアを考えることが難しいと思う人でも、「言葉遊びをしてください」というテーマであれば肩肘張らず気楽に取り書かれるはずです。

課題を明確にしターゲットを絞るというプロセスは、すべては企画のもとになる言葉遊びをするための事前準備であると言いかえることもできます。

ステップ4 繰り返し考える

課題を明確にし、ターゲットを決めたあと解決策を書き出す、というのが、アイデアを出すための流れです。しかしながらそれだけでは思い通りにアイデアが見つけられない場合もあります。
このステップでは、思い通りにアイデアを生み出すための最後のひと押しについてご紹介します。

プロセス(4)-1 思考のプロセスは変えず考え続けることがアイデアの発見につながる

課題発見、ターゲット選定、解決策書き出しという流れがアイデア出しの近道ですが、それだけでは思い通りのアイデアが見つけられない場合があります。
そのようなときには最初に立ち戻り、考えを進める方向性を見直してみます。

狙いそうなターゲットが他にいないかの確認し、ターゲットを変えてみることで、導き出されるアウトプットも代わってきます。これを繰り返しながら思考のプロセスをもう一週繰り返してみます。
見落としていたことに気づくかもしれませんし、最初に思いつかなかった新たな発見があるかもしれません。
アイデアは誰でも見つけられるものですが、すぐに見つかる場合もあれば、時間がかかってしまう場合もあります。ぐるぐると何度も思考を巡らせることで様々なアイデアが生まれ、どれが最適なアイデアかを選ぶこともできるようになります。

磨き上げた一つのアイデアよりも、荒削りなたくさんの選択肢の中から選ぶほうが、結果として精度が高いアイデアに仕上がることも、よくあることです。良いアイデアに出会えることを信じて、アイデアを見つけることをあきらめずに、思考のプロセスを繰り返してみましょう。

まとめ

ご紹介したステップ1から4までのプロセスを繰り返し行うことで、誰でも簡単にアイデアを見つけることができるようになります。

まずは課題を明確にします。
どうしてそのアイデアを出さなければならないのか、という問題を把握することで、取り組むべき課題が見えてきます。課題が見えたら、まずは現状がどうなっているかをリサーチします。

次にターゲットを決めていきます。
見当違いのアイデアにならないために、誰に向けたアイデアを考えるのかを明確にしていきましょう。ターゲットをきちんと絞り込むことで、アウトプットするアイデアの精度が高くなります。

そして解決策を書き出します。
アイデアは言葉で表現されるものなので、考えたことはきちんと書き出していきましょう。一枚の紙に書き出した断片的なアイデアを組み合わせたり、膨らませたりしながら言葉遊びを楽しむイメージでどんどんアイデアを出していきましょう。

思考のプロセスは、繰り返し考えましょう。
思い通りのアイデアが見つからないこともありますが、その時は2週3週と、思考のプロセスを繰り返してみましょう。一つのアイデアを磨き上げるよりも、たくさんの中から選ぶアイデアのほうが良くなることもあります。

そしてこの記事でご紹介した思考のプロセスは、仕事での商品開発や企画考案だけでなく、身近な生活シーンにおけるアイデアの発想にも使えることです。
これらの思考のプロセスを身に着けて、ぜひ実際に使いながら自分のスキルアップに活用してみましょう。

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