先延ばし癖を克服し、成果を上げるためのコツ

先延ばし癖を克服し、成果を上げるためのコツ

「やらなければならないこと」
「やったほうが良いこと」

これらのことをついつい先延ばしにした経験は、多くの人が持っているものです。
先延ばしせずにサッと取り組むのが良いというのはいわれなくてもわかっていることではありますし、そもそも先延ばしをする人に対して「だらしない」「行動力がない」「やる気がない」「意志が弱い」など、ネガティブな印象を持つでしょう。
しかし、先延ばしというのは、その人の性格とはそれほど結びつきが強くない、といわれています。また、先延ばしをすることが全てダメなものかというと、そうでもないのです。

注目すべきなのは、先延ばしをすることによって、自分自身が引き寄せてしまうマイナス要素が存在する、ということです。困ったことに、先延ばしをしたときに発生するマイナス要素というものは、直接関係ない他のことにも波紋を広げてしまいます。また、先延ばしという行為は習慣化しやすいものだということも、厄介なものです。
ですので、マイナスの影響を避けるためにも、先延ばしをする癖というものは、克服することをお勧めします。先延ばし癖を克服することができると、自分自身への信頼感や自信が増し、仕事の生産性アップにも繋がります。

先延ばしによって発生する「マイナス要素」「心理的作用」を知り、先延ばし癖を克服する方法をご紹介します。

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先延ばしで起こる心理

まずは、人が先延ばしをするときにどのような心理が働いているかについて、見ていきましょう。

好きなことや楽なことなら、すぐに飛びついてでも行えるものです。その反面、やらなければならないことを先延ばしするときというのは、何らかの不快感を抱いていることが多いようです。できないかもしれないという「不安」、できないという「自信のなさ」、失敗することへの「恐れ」、面白くないという「退屈感」、興味がわかない「無関心」、荷が重いと感じる「負担」、プレッシャーからの「圧迫感」など。不快感の原因は様々なことが考えられます。この不快感をかき消したり、紛らわせたりするために、つい他のことを行ってしまうのです。

また不快感の他にも「危機感が薄い」ために、やらなければならないと思えない、という可能性もあります。差し迫ったものでないと「まだ時間がある」「今じゃなくてもいい」という余裕の心理が働いたことがある人もいるでしょう。このようなときに、先延ばししていることの罪悪感や負い目を埋めるため、つい他の行動をとってしまうことが少なくないようです。

人の脳の中では、即座の満足感を求めて人の衝動性を促す「大脳辺縁系」と、長期的な展望や計画などを司る「前頭前皮質」が、常にポジションを争って行動を決定しているといわれています。言い換えれば、先延ばしという行動は一種の衝動であるということです。すなわち先延ばしという行為は、不快感の回避、危機感の欠如、罪悪感の代替、満足や快感を求める衝動が発生している、ということになります。

先延ばしの影響とその波紋

物事を先延ばしにしたことで、その後にしわ寄せがやってきた、という経験を持つ方も多いでしょう。

期限ギリギリになると、どうしても焦る気持ちが高まります。できないかもしれない、間に合わないかもしれない…という不安は、先延ばしをした時点より大きくなっているでしょう。期限が近いためどうしても休み無しで断続的に取り組まざるを得なく、身体的なエネルギー消耗も激しくなります。さらに、時間がない上に焦りという感情に支配されている条件下では、高品質な仕事をすることは難しいかもしれません。なんとか間に合わせたとしても、妥協して満足行かないものだった、品質に自信がないという心境が生まれる可能性もあります。

このように先延ばしは、周囲からの評価だけでなく自己評価も下げてしまうことに繋がります。自分に対して、できない・また先延ばしした・逃げた・投げ出した・周りに迷惑をかけた…など、責める感情が生まれることでしょう。

ヨーロッパにある大学の研究では、先延ばしの癖は職場や家庭でのコミュニケーション、仕事の進捗や成果、健康面の問題に繋がりやすくなるということが明らかにされています。

先延ばしをすると目の前の物事が進まないだけでなく、長期的に見ても喪失するものが大きいということがおわかりいただけたと思います。

先延ばしを克服するための意識と方法

先延ばしの癖を克服するためには、自分の先延ばしの裏に隠れた「本当の理由」を理解するように意識してみましょう。先延ばししそうになった時にマイナスの心理が働いていることを自覚することではじめて、それをコントロールすることも、何らかの対策で対処することも可能になります。

具体的な対策としては、物事に対する不安感や負担を減らすために、一つの行動を分割して具体的な行動に落とし込むことが有効です。できるだけ小さなステップに分けて、一つ一つに対して「簡単」「単純」と思えるようにすることがポイントです。そうすることで、いくらかの不安感や抵抗感があったとしても、手を付けやすくなります。また、小さな作業を完了する時間は短くて済みますし、即座の満足感を求めるという性質のある大脳辺縁系の欲求も満たしやすくなることで、好循環がめぐり始めます。

一つ一つの作業をこなすための短い時間の集中のインターバルは、パフォーマンスを最大化されるといわれる「フロー状態」に入りやすくなります。行っていることに対して心地よさを感じながら、高い成果を上げることができるようになるでしょう。先延ばしをしてしまうという行為は、こういったパフォーマンスを上げる機会も逃していることになるのです。

もし、取り掛かる時にやる気不足を感じているときは、完了したときのことや、達成できたときのことを強くイメージしてみてください。それを行うことで良くなることや役立つこと、楽になること、自分や周りへの良い影響、自分への評価、心境など、自分のモチベーションが良い方向へ作動するようなポジティブなイメージを探ってみましょう。これはマイナスの心理を強力に和らげる効果もあります。また、分割した作業一つ一つが完了するごとにコーヒーを飲む、チョコレートを口にするなど、小さなご褒美を設けることも、効果を高めるといわれています。

不快感を自覚すること、工程を分割すること、細かい取り組みでフロー状態を体験すること、小さな達成感を得ること、達成後をイメージすること、報酬への期待などを行い、先延ばしなしの良好な経験を心がけた活動を積み重ねてみてください。先延ばしするよりも、先延ばしをしない方が良いということを自分で体感するうちに、先延ばし癖は克服されていくでしょう。

まとめ

先延ばしをすることは、あなたが思っているよりも大きく、長期的な悪影響をもたらしてしまいます。言い方を変えると、先延ばしせずに物事に取り組むことができれば、得られるものがとても大きいということです。

スムーズな時間管理を妨げているのは、怠惰な性格や低い能力が原因ということではなく、心理がもたらす習慣によるところが大きいことを、ぜひ覚えておいてください。

その心理を理解して打開策を講じることで、先延ばし癖を克服していきましょう。

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