マーケティングで重要な考え方「MECE」について

マーケティングで重要な考え方「MECE」について

「MECE」という言葉は聞いたことがある方も多いかもしれません。

しかし、その概念について詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

MECEはミーシー、またはミッシーと言われ、ビジネスにおいての考え方のひとつです。

論理的思考にもつながると言われており、何かを相手に説明したい時、資料の作成をする時など、仕事をする上で多くの場面で役に立つ考え方です。

MECEは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、「漏れなく、重複もしない」という意味です。

今回は、MECEという考え方の概要や、それをビジネスに役立てる方法についてお伝えしていこうと思います。

MECEとは

MECEとは

MECEを理解しておけば、順序立てた論理的な思考で、漏れなくダブりなく物事を分析できるようになります

ビジネスにおけるフレームワークも、その多くがMECEの概念のもと、作成されています。

MECEの考え方は、人との会話にも応用できます。

重複している内容を省きながら必要な情報を漏れなくダブりなく伝えられるため、相手が理解しやすいコミュニケーションができます。

社内のプレゼンでも、同じことを繰り返し伝えると、しつこく感じられてしまったり飽きられてしまったりする可能性がありますし、何が要点なのかも伝わりづらくなり、相手を混乱させてしまうこともあります。

ビジネスパーソンとして活躍する上で、MECE的な思考は非常に大切なスキルのひとつなのです。

 

では実際のビジネスシーンでは、具体的にどうMECEが活用されているのかご紹介していきましょう。

ここでは、マーケティングにおける考え方の失敗例を、MECEで改善していきたいと思います。

マーケティング戦略を練るために顧客層について分析する時、「学生」「社会人」「既婚者」の3つのカテゴリーに分けたとします。

この状態だと、「既婚者」というカテゴリーがほかの2つと部分的に重複してしまうため、戦略を考える上でも効果的ではありません。

MECE的な思考で考えた時には、一般的なサービスの購買層として考えられる層は「学生」「ビジネスパーソン」「主婦(夫)」「フリーター」「高齢者」などに分けられます。

この際に「結婚しているかどうか」を重視して考えるのであれば、上記の主婦(夫)以外の項目を既婚・未婚に分けるか、大きく「既婚」「未婚」の2つのみで分けることも可能です。

MECEの活用

では早速、ビジネスにおける分析をMECEの考え方で行っていきましょう。

まずは、ビジネスにおける要素を全体的に見渡してみましょう。

これは、MECEのなかでも重要な「全体集合」という考え方になります。

これらは「ツリー構造」や「ピラミッド構造」と言われ、全体を見てから徐々に細分化していくことで、問題となる部分を明確にし、分析することができます。

また、MECEでは頭のなかだけで考えるよりも、各要素を書き出しながら整理していくことが大切です。

今回は例として、不動産業界の集客についてMECEで分析していきましょう。

1. 大きな目的を設定する

→「集客」

2. 要素の洗い出し

→「ネット集客が弱い」「競合他社が多い」「価格」「年齢層」「購買層」

3. 洗い出した要素を細分化していく

→「ネット集客が弱い」

  • アクセスが少ない
  • サイトの離脱率が高い
  • アクセスからの問い合わせ率が低い

→「競合他社が多い」

  • 他社との差別化ができていない
  • 自社の知名度が低い

→「価格」

  • 高い

→「年齢層」

  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代

→「購買層」

  • 新婚
  • 独身

など、このように徐々に分析することができます。

ここで大切なのは、重複しているものがないことです。

上記の内容によると、「営業力の低さと、宣伝不足による知名度の低さ」が大きく足りてないことが分かりますね。

このような感覚で分析を行っていくと、問題を細分化し、洗い出すことができるようになります。

MECEはさまざまな角度で問題を洗い出すことができるため、自分が意識していなかった部分も浮き彫りにできる可能性があります。

しかし、完全なMECEでの分析は慣れやコツが必要です。

そのため、最初のうちはMECE的な概念で作られたフレームワークなどを活用することでMECE的な思考力を磨いていき、漏れがないか、重複しているところがないかなど第三者の意見も取り入れながら経験を積んでいくようにしましょう。

MECE分析に役立つフレームワーク

ここでは、MECE的な思考に役立つビジネスフレームワークをいくつか紹介していきます

【3C分析】

自社(Company)、顧客(Customer)、競合(Competitor)の頭文字で、外部要因である市場と競合の視点から自社を分析するためのフレームワークです。

競合との比較ができるため、他社と比較した自社サービスの強みや弱みを抽出することにも役立ちます。

【SWOT分析】

強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つの視点から事業の成功要因を導き出し、取れる方策を探し出すためのフレームワークです。各要素を内部環境と外部環境と分けて考えることで、戦略立案にも役立ちます。

【4P分析】

自社のサービスや商品を、製品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、流通(Place)の4つの視点で分析するフレームワークです。

それぞれの要素において競合との比較を行い、どのようにサービスを展開していくかを策定するのに役立ちます。

【STP】

「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の略で、効率的に市場でのシェアを獲得していくために必要な「市場の細分化」「ターゲット設定」「競争優位性の設定」を行っていくためのものです。

【パーセプションマップ】

競合サービスと自社サービスを比較し、顧客の判断基準を縦軸・横軸で考えていきます。自社や自社商品が、市場においてどのようなポジションにいるのかを把握することができます。

【バリューチェーン】

生産活動において、商品のどの部分に付加価値が生み出されているのかを把握することができます。競合と比較した「強み」や「弱み」を分析していくこともできるため、自社サービスの有効性や改善策を見つけられる可能性があります。

【5フォース】

5フォース

事業・サービスにおける脅威を確認していくものです。

  1. 既存競合者同士の敵対関係
  2. 新規参入企業の脅威
  3. 代替品の脅威
  4. 消費者の交渉力
  5. 提供者の交渉力

の5つの要素を分析していきます。

これにより、業界の構造が分かり、そこで起こる競争の性質を分析することができます。

常にMECE思考を心がけよう

MECEは、企業や商品など、一部のマーケティングに特化しているものではなく、非常に汎用性が高い考え方です。

個人の論理的な思考力が必要とされるため、慣れないうちは抜け漏れや重複も多くなってしまいがちです。

しかし、苦手分野や無意識下の弱点なども洗い出し、客観的な視点から分析できる力をつけられるため、プレゼンや商談に説得力を持たせることが可能です。

ビジネスパーソンとして活躍していくためには、必須となる考え方とも言えるでしょう。

ビジネスにおいての出来事をMECE的な思考で考えていくようにすることで、実践で活かせるMECE思考を身につけることができるでしょう。

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