将来のために可処分所得をしっかりと理解しよう

将来のために可処分所得をしっかりと理解しよう

今回は、5回に分けてお伝えしてきた「お金と人生設計の話」のまとめとなります。

テーマは「可処分所得」についてです。

可処分所得という言葉は、今まで出てきた「生活費」「税金」「年金」に比べると聞き慣れない言葉かもしれません。

言葉の響きだけで、難しい内容だと思ってしまう方もいるでしょう。

しかし、可処分所得という概念は、決して難しいものではありません。 

そして内容を理解していくと、可処分所得が日常生活、そして将来設計に密接に関係するものだということも分かってきます。

可処分所得についてしっかりと考えることは、夢や、理想の人生をかなえる近道になります。 

これからお伝えする内容を読んでいただき、しっかりと可処分所得について理解し、これからの人生に役立てていきましょう。

実は生活費だけではない「可処分所得」という考え方

先ほどお伝えしたように「可処分所得」という概念は、難しいものではありません。

可処分所得は、いままでお伝えしてきた「お金に関わる3つの要素」をもとに構成されます。

【可処分所得とは】
[収入・所得]-[税金]-[社会保険料]=[可処分所得]

大まかに「収入や所得に対して、税金や社会保険料金を支払った上で残ったお金」のことを可処分所得と言います。

つまり可処分所得というのは、収入のなかで「自由に処分ができる(使える)お金」のことなのです。

生活費の定義については初回の「生活費と生涯賃金」でお伝えしましたが、この生活費を可処分所得から差し引き、余ったお金をどう使うのかが最も大切なポイントです。

[生活費]=[可処分所得]という状態になってしまうと、貯蓄やスキルアップなどに使う自己投資など、「未来のために使うお金」が残らなくなってしまいます。

その結果、いつまでも「日々の生活を送るためだけに働く」といった状態が続き、働いてお金を稼ぐことへの満足感を得ることは難しいでしょう。

夢をかなえたい方、老後を安心して楽しく過ごしたい方、つまり未来を楽しく生きたい方にとっては、可処分所得と生活費のバランスについて考えることはとても重要です。

また、結婚や出産、給与の変動などによって収入に対しての社会保険料・税金の割合は変わってきます。これは、自由に操作することが難しい範囲です。

それを踏まえて、人生のできるだけ早い段階から可処分所得について考え、将来に向けての準備をすることはとても大切なのです。

可処分所得の使い方

生活費と可処分所得のバランスは、仕事に対する取り組み方や将来設計について考える時、とても大切なポイントになります。 

いくつかの例を見ながら、そのバランスについて考えていきましょう。

【例】23歳で就職をし、40歳で仕事を引退して87歳まで生きた場合

仕事を引退する40歳から、亡くなる87歳までの47年間に自由に使えるお金をなるべく多くするには、可処分所得を効率的に使って貯蓄に回していく必要があります。

40歳までに引退後のお金を貯蓄するとなると、まずは引退後の47年間にどれくらいの金額が必要になるかを考える必要があります。40歳から87歳までを月30万円で過ごすとなると、47年間で169,200,000円が必要になってきます。

そのお金を、就職する23歳から40歳までの17年間で貯蓄するとなると、月々82万9,411円を貯蓄していく必要があります。

こう考えると、「早く仕事を引退したい」「自由になりたい」という方にとっては、早い段階で、いかに給与や収入を増やすかが重要だと分かります。

近年では新卒でも高い給与を支払うことで、優秀な人材を集めたいという企業はたくさん存在します。

早めの引退を考えている人にとっては、そういった企業に入社して、高い給与のもとで働きながら生活費を削減し、貯蓄をする、という選択肢もあるのです。

人生の早い段階でそういった選択肢を視野に入れ、給与の高い企業に入社するために若いうちから能力を磨いていくことも可能です。

【例】23歳で就職、65歳から年金生活をして87歳まで生きた場合

また、支給される年金だけでは不安を感じる。長いスパンで着実に可処分所得を増やしながら、老後に向けての貯蓄を続けていきたい、という方もいるでしょう。

その場合、まず生活費を算出し、生活費の約1~2割の金額を貯蓄額として設定しましょう。その上で、可処分所得が生活費と貯蓄額を足した金額以上になれば理想通りに運用していくことが可能です。

今回の例の場合、65歳から87歳までは、22年間あります。月々20万円の生活をする場合、52,800,000円が必要です。

そうすると就職する23歳から引退する65歳までの42年間で、月々104,761円の貯蓄をしなければなりません。

仮に、20万円のうち月々10万円が年金でまかなえるとしても、働いている間に毎月5万円程度貯蓄しておく必要があります。

可処分所得を使って生活に潤いを

 可処分所得を使って生活に潤いを

可処分所得のなかから、生活費と貯蓄額を差し引き、さらにスキルアップなどの投資にも回すというのは、大変難しいことです。 できれば考えたくない……、という方も多いことでしょう。

ただ、可処分所得について考えることを後回しにしてしまえばしまうほど、理想の人生の実現は遠ざかってしまうと言っても過言ではありません。可処分所得の有効活用こそが、夢を実現し人生が潤う最も近道な方法と言えるのです。

自己投資は、心を豊かにする、スキルアップすることで仕事の質を高める、交友の幅を広げる、旅行などで初めての体験を重ね経験値を積む、など、仕事とプライベートを充実させる上でとても大切なものです。

可処分所得をしっかりと把握することで、自己投資金額に毎月いくらまで出せるのかを認識し、無理のない範囲でのスキルアップをしていきましょう。

しっかりと認識せずに自己投資ばかりをしていると、金銭的な理由で継続できなくなり、結果が出る前に断念してしまう可能性もあります。

まとめ

5回にわたって、人生を通してかかるお金について、基礎からお伝えしてきました。

可処分所得は、自身で消費範囲を決めることができるお金すべてを指します。どのようにそのお金を使うのかという決定権はすべて本人にあるのです。

だからこそ未来に向けて、可処分所得・生活費・貯蓄についてしっかりと設計し、悔いのない使い方を決めていただきたいと思います。

日本では特に、お金の話題が敬遠されたり、仕事とお金を直接結びつけることを嫌う傾向があったりします。それでも、お金と人生は切り離せないものなのです。

自身の収入や支出についての把握を避けていると、夢を実現するためにとっていた行動、かけてきたお金がすべて水の泡になってしまう可能性さえあるのです。

重ねてお伝えしますが、自己投資を行いスキルアップして夢をかなえるということは簡単ではありません。 

だからこそ、理想の人生とお金の関係にしっかりと向き合うことで、理想の人生を実現し得る環境づくりをしていくことこそ、何よりも大切なのです。

今回の記事が、どのような人生を歩みたいのか、そのためにどういった”お金の使い方”をすれば良いのか、を考えるきっかけになればと願っています。

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