まだまだ知名度は低いけれどITやWeb業界に勤めている人であるならば、「Web解析士」という言葉を耳にしたことがあるのではなでいしょうか?
Web解析士とは、Webに限らないあらゆるデータを活用し、主にWebを軸として事業の成果を最大化するためのスキルを総合的に学べる資格です。
Web解析士の資格を取得することで、実際の業務活かすことはもちろん、自身のスキルアップにもつながります。
けれど、Web解析士になるためにいったいどうすればいいのか分からないですよね。
この授業では、Web解析士になるための心構えや姿勢、試験勉強の仕方、また合格する人たちの共通点について解説します。
ウェブ解析士の勉強を始める前の心構え
ウェブ解析士認定試験の合格を目指すにあたって、最も大切なのが試験勉強に対する姿勢です。
この姿勢さえ正しければまたは行動さえ正しければ、高い確率で試験に合格できるでしょう。
ウェブ解析士試験に合格した方と不合格になった方を調査・比較すると、ある一定の傾向がみられました。
それは、認定試験公式テキストの読み込み回数についてです。
試験に不合格だった方にアンケートを実施すると、
「テキストをちゃんと読んでおくべきだった。ウェブ解析士の資格の中でも初級レベルの試験なので、勉強しなくてもいけるだろうと思ってしまった」
といった回答があります。
一方で、試験に合格した方からは、
「公式テキストを7回以上読んだ。繰り返し読んでいるうちに、苦手な部分が分かってくるので、苦手なところを集中的に読んで効率良く進められた」
といった回答が得られました。
ウェブ解析士試験に合格したいのであれば、公式テキストを最低でも5回以上は集中して読み込みましょう。
合格した人に共通するのは、テキストの読み込み回数の多さです。
なお、古いテキストでは試験内容が異なりますので、その年の最新のものを購入してください。
ちなみに、2017年の試験では、第8版のテキストが使われています。
テキスト全体を把握する
テキストが自宅に届いたら、まずは目次の確認から始めてください。
内容によっては難しいと感じるところもあるかと思いますので、各章のページ数を明確化し、学習計画表を作成してください。
例えば、第1章が30ページなら1日で学習を終え、第2章が60ページなら2日で学習を終えるなど、数字で明確な計画を立てていきます。
勉強方法として1つポイントをお伝えしておくと、第6章に『流入の解析』があります。
ウェブマーケティングに知見がなければ、情報量が多く勉強に時間がかかると思いますので、何度も集中的に読み込むようにしてください。
第6章には、「広告測定で使われる用語」という項目があり、この項目では、広告測定で用いる代表的な指標について解説していますので、1日1回は確認する習慣をもってください。
インプレッションやCPM、CTR、CPC、CPA、ROI、ROASなど、どれも仕事で使う指標ばかりです。
この指標を理解できるだけで、勉強が楽しくなりますので、用語の意味と計算方法を暗記しておきましょう。
計算問題に苦手意識を持たない
あなたは学生時代、数学は得意でしたか?
ウェブ解析士は、Googleアナリティクスと呼ばれる解析データの数字を追う仕事ですので、必ず計算力が求められます。
ウェブ解析士試験では、電卓の持ち込みが可能ですので、自力で全ての計算をする必要はありません。
試験中、計算問題に時間を取られると、他の問題を解く時間がなくなるため、最後に計算問題を解くことが合格のコツです。
速く解ければ10分~15分程度、時間が余るかと思いますので、限られた時間の中で全ての問題を解くことが可能です。
計算問題が苦手な人でも、簡単に解く方法があります。
それは、テキスト第6章の公式を丸暗記しておくことです。
試験問題では、「下記の表を見て、CPAを計算してください」というような問いがありますので、「CPAは、顧客獲得単価だから広告費用÷成果件数(コンバージョン)」と暗記しておき、対象の数字から答えを導き出すだけです。
計算問題が難しいという人ほど、公式を暗記していないなど勉強不足が原因である可能性が高いので、しっかりと克服するようにしてください。
逆に、計算問題を克服できなければ、ウェブ解析士試験を合格することは難しいでしょう。
電子版問題で、何度も問題を解いておく
公式テキストを利用した勉強でも十分に合格できますが、さらに合格率を上げる方法があります。
それは、一般社団法人ウェブ解析士協会公認の電子版問題を購入し、問題に慣れておくことです。
公式テキストとは別売りですので、余裕のある方は購入しておくことをおすすめします。
具体的な問題が数多く掲載されており、実際の試験問題を想定して作成されていますので、問題形式に慣れることができます。
ちなみに、ウェブ解析士試験は、ゆっくりと時間をかけて回答していると、最後まで問題を解くことができません。
試験は、60分60問となりますので、1分1問のスピードで回答していきましょう。
その年度にもよりますが、7割以上の正答率があれば合格できますので、解ける問題から進めていきましょう。
60問中、18問の間違いまでなら7割以上の点数が取れますので、合格できる可能性は高いといえます。
また、電子版問題には、数多くの計算問題が掲載されているため、計算に対して苦手意識があるのなら、問題をたくさん解くことで苦手を確実に克服できるでしょう。
電子版問題で解けなかった箇所については、公式テキストをしっかりと見返し、知識を頭の中に定着させてください。
公式テキストと電子版問題を利用した勉強法は、独学で進める上で最も効率の良い方法ですので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
まとめ
テキストを読み込む時、最初は全く理解できず、独学では合格できないかもしれないという気持ちになるかもしれません。
しかし、テキストの読み込み回数と合格率はほぼ比例するので、確実に合格するためにも5回以上読み込みましょう。
1回目では理解できなくても、2回目、3回目、4回目と繰り返し時間をかけて読むことで、ページを開けばどこに何が書いてあるのか分かるようになります。
最終的に、公式テキストの内容を全て暗記すれば、間違いなく合格できると言っても過言ではないでしょう。
ぜひ試験に合格し、ウェブ解析士として、活躍してください。