楽しかった学生時代から一変、社会人になってみて「こんなはずではなかった」というような気持ちになることもあるのではないでしょうか。
自由に使える時間も少なく、平日、週の中日に無理をし過ぎると次の日に響きます。
疲れがたまってどうにもやる気がでない時、リラックス効果も期待できるハーブティーで、ほっと一息入れてみませんか?
あなたはどのタイプ?ストレスの現れ方
ストレスタイプ①:イライラ型
イライラして顔が赤くなり、頭痛や目の充血も。
ひどくなると顔面や体の筋肉がピクピクと痙攣を引き起こすこともあります。
イライラしたときにおすすめのハーブティー
カモミールティー
リラックス効果や胃腸の働きを良くする効果がありますが、キク科の植物にアレルギーがある方は使用を控えてください。
シナモンティー
シナモンの香り成分には疲労、リラックス効果があります。また血行促進効果があり、冷え症にも適しています。
ただし、シナモンはたくさん摂りすぎると肝障害を引き起こす可能性もあります。量はほどほどに。
シソの葉茶
魚介の毒消しにもなるシソは、イライラした気持ちを鎮める効果があります。
薬味としてもおなじみのシソは、生の葉のほうが手に入れやすいですから、生のままの葉をそのままポットに入れ、熱湯を注いで作ると良いですね。
ジャスミンティー
モクセイ科・ジャスミンの花を使うお茶。中国生まれのジャスミンティーは消化促進、リラックスに効果があります。手軽にペットボトルのものを利用するとよいですね。
ストレスタイプ②落ち込み型
元気がなくなり、目がうつろに、溜息が多く元気がなくなるタイプ。
怒られると誰でも落ち込みますよね。
そんな時もあります。
気分が落ち込んだ時におすすめなハーブティー
ラベンダーティー
お茶というより、アロマとしてよく知られるラベンダー。心を落ち着かせる効果があります。蜂蜜を加えると飲みやすくなります。
バジルティー
イタリア料理で有名ですね。出来あいのティーバックを探すよりスパイスコーナーにある瓶入りのものを利用し、好みの紅茶やウーロン茶に少し散らすと簡単です。
不安解消効果があり、スパイシーですっきりとした味になります。
レモングラスティー
イネ科のレモングラスというハーブのお茶。香りはまるで本物のレモンのようで、とても飲みやすくすっきりとした味です。
ローズティー
乾燥したバラの花を使ったお茶。優雅な香りときれいな 色、少し酸味があります。
ストレスタイプ③:不安型
失敗はないか、間違えてないか、とにかく何でも気にするタイプ。資料を作っても、何度も何度も読み返しては大丈夫かどうかと確認したくなりますね。
不安な気持ちになったときにおすすめなハーブティー
リンデンフラワーティー
ハーブティーですが、それほど香りが強いわけではなく、単体でもほかのハーブとあわせてもとても飲みやすい味です。気持ちを落ち着かせ、ストレスを和らげてくれます。
ラベンダーティー
ラベンダーは、ハーブの女王とも言われています。
優れたリラックス効果を持ち、ストレスによる不安な気持ちや緊張を和らげるのにも最適です。
オレンジピールティー
オレンジのさわやかな香りですっきりとした気分にしてくれます。無農薬のかんきつ類が手に入れば、実を食べた後の皮を小さく刻んで干しておき、紅茶などに少し加えても良いですね。香りは違いますがオレンジフラワーティー(オレンジの花)にも抗うつ効果があると言われています。
ストレスタイプ④:不眠型
眠いはず、疲れているはずなのに眠れない。
時計を見ては寝不足が心配でまた眠れなくなります。焦ってしまいますね。
不眠のときにおすすめなハーブティー
カモミールティー
ドイツでは薬草として治療目的での利用も承認されているくらい、効能のあるハーブです。
ストレス解消、安眠効果だけでなく、風邪、頭痛、下痢など、さまざまな症状の緩和が期待できるので、ちょっと不調を感じた時にすぐ飲めるよう常備しておいても良いですね。
ラベンダーティー
ストレス解消にとても効果のあるラベンダーは、安眠効果にも優れています。ナイトキャップのお酒の替わりにもおすすめ。
レモンバームティー
ミントの仲間のレモンバームは、文字どおりレモンのようなすっきりとした香りが特徴。高揚してしまった気持ちを落ち着かせる効果に優れています。
栽培も容易なので、窓辺で育ててフレッシュなものを使ってもおいしいですよ。
ティーバッグだけじゃない、ハーブティーの作り方

ハーブティーのティーバッグは、いろいろなメーカーがあって量もたくさん入っていて、選ぶのが難しいこともありますよね。
そんな時は、スーパーの野菜売り場をのぞいてみてください。
種類によっては、フレッシュなハーブが少量で販売されているので、味が好みかどうか確かめるのにはちょうど良い量で購入できますね。
乾燥したハーブとフレッシュなハーブは味や香りが少し違うこともありますが、さっと洗ってティーポットにふわっとひとつかみ入れ、熱湯を注いで2~3分おけばよい香りのお茶ができ上がります。
また、フレッシュハーブと水をウォータージャグに入れ、冷蔵庫で数時間冷やせば香りのよいハーブウォーターができ上がります。
体の熱を取ってくれるミントやすっきりした香りのレモンバームは、スポーツ中の水分補給に最適です。
製氷器にハーブと水を入れて作った氷は、見た目にも涼やかで、朝の目覚めの一杯に飲む水にぴったりですね。
この氷は水割りやハイボールに入れてもおしゃれにグラスを彩ってくれますよ。
イライラタイプでおすすめしたシナモンティーのシナモンはスパイスコーナーで購入し、コーヒーや紅茶にトッピングしたり、トーストなどにふりかけて使用したりするのも一つの方法です。
ハーブとスパイス、共に香りを楽しみながらいろいろなお茶や料理のトッピングに利用でき、リラックス効果の期待できるものがあります。好きなものを見つけるのも楽しいですね。
窓辺でガーデニングを楽しみながら、ハーブティーにも活用。
レモンバームやレモングラスは栽培も容易なハーブの一つです。花を使うハーブは花の季節のみしか収穫できませんが、葉を使うハーブは成長に合わせて一年中利用できます。
ハーブは病害虫からその体を守るために香りを身にまといました。そのため、病気に強く栽培も容易で、時間のない一人暮らしの方向きの品種もたくさんあります。
園芸店にいくとさまざまなハーブの苗が販売されています。そっと葉を触ってみて、好みの香りのものを選びましょう。
ただし、レモングラスなど、イネ科のハーブは葉のフチで手を切ってしまうことがありますので気をつけてくださいね。
レモンバームやミントなど、すぐに根が張ってしまうものは少し大きめの鉢に植えつけます。
レモングラスはタイや南インドなど温かい地方が原産なので、関東以北で栽培する時は鉢植えで管理し、冬は雪や北風があたらないところに置いてあげるとよく育ちます。
大きく育ったら刈り取って、すぐに使えないものは盆ざるなどにのせ、風通しのよいところで乾燥させ、手で触るとパラパラと崩れるようになれば密閉容器に保存します。
生のまま冷凍保存しておいても、いつでも使えて便利ですね。
ハーブティーの味が好みじゃなかったときの裏技
思い切って買ってみたハーブティー、残念ながら香りは大丈夫だけれど、味が好みではない場合もありますよね。そんな時は紅茶やウーロン茶と混ぜて使ってみましょう。味や香りがマイルドになり、飲みやすくなります。
また、型抜きしたクッキー生地の表面にティーバックの中身をちらして焼けばハーブクッキーのでき上がり。生地とハーブの組み合わせを考えながら、いつもとは違った味のクッキーを作るのも楽しいですね。
お菓子作りに慣れない方なら、ホットケーキミックスを利用するのも一つの方法です。
ハーブの仲間には穏やかですが殺菌作用を持つものもあります。あたたかいハーブティーを大きめのマグや洗面器に多めに作り、しっかりと香りと蒸気を吸いこみましょう。気管や肺を潤し、風邪やインフルエンザの予防につながります。
香り成分でリラックス、蒸気で病気予防ができれば、言うことなしですね。
また、冷えた足を温めるためのフットバスにも利用できます。濃い目に入れておいたハーブティーと、より保温効果を高める為の岩塩や、角質を取り除く効果のある重曹を加えてもよいですね。
裁縫が得意なら、ひょうたん型の袋状に縫った布に岩塩とティーバックを詰めて、アイピローも作れますよ。ただし、電子レンジで温めて使用するので、ホッチキスがついているティーバッグはあらかじめ針をはずしておきましょう。
まとめ
ストレスは、残念ながら私たちの生活とは切ってはきれないものですよね。毎日のように降りかかってくるストレスは、溜めてしまうとやがては体に不調をきたしてしまいます。
便秘や下痢、冷え性、頭痛、自律神経失調症、うつ病、女性ならPMSや生理不順の原因にもなります。
20代のうちは、若さと体力でカバーできるため、気付かぬうちにストレスを溜めてしまいがちですが、このような病名が付いてしまう前にうまく解消してあげることがとても大切です。
ハーブティーは、心と体の緊張を溶きほぐすのに最適です。ストレスを感じた時、手軽に利用できるハーブティーでリラックスしてみませんか?