ゲーム業界は、アプリ開発をはじめ成長著しい業界と言えます。
しかし、ゲームプログラマーの年収は少ない傾向にあるようです。
ゲームプログラマーという仕事は好きでも年収が上がる見込みがなければ、モチベーションが上がらないもの。
このコースでは、成功者は1億円もの売り上げがあるという同人ゲーム(インディーゲーム)で一発逆転する方法や、今の会社で着実にキャリアアップする方法、またはゲームプログラマーが持っているスキルを生かして他の分野にチャレンジする方法などを紹介します。
自身の持っているスキルを最大限に活用して、年収を上げる方法を模索していきましょう。
一発逆転をするなら同人ゲームの分野もアリ!? 大成功すれば年間売り上げ1億円!
副業に近い形になりますが、同人ゲームを制作するのもアリです。
売り上げが利益に直結するのでやりがいもあるでしょう。
ネックがあるとすればデザインなどの問題ですが、最近はクラウドソーシングで発注もできる仕組みができています。
フリーの素材(BGMなど)もあるので制作自体は難しくないです。
同人ゲームは通常と18禁のどちらも売れたらかなりの利益を出すことができます。
会社に所属していると基本は月給ですが、こちらは成果型の報酬となります。
制作環境の用意も他の起業に比べれば圧倒的にコストが低い(人件費は除く)のも魅力です。
個人事業主として行えば研究のためのゲーム購入や人脈作りなどを経費として落とすことも可能です。
2016年に売れた同人ゲームだと売り上げ1億円以上の作品もあるので侮れません。
他にもフリーゲームから映画化された例もあります。
ゲームプログラマーであれば各セクションの知識はあるので、プランナーやディレクターを介さずに自分の思い通りのゲームを作ることができるのも大きいポイントではないでしょうか?
もし、自身の作ったゲームが大きく売り上げて、版権が付くような作品を作れれば間違いなく今の状況から大きく飛躍するでしょう。
コストやリスクが低いのも魅力ですし、スケジュールも自分で決められるので無茶な状況にはなりません。
つまり、下記のような考えの方には合っていると言えます。
- 自分が考えるゲームを作りたい
- 副業を取り入れて年収を上げたい
- 大きいリスクは背負いたくない(初期コストなど)
- ゲームで大成功を収めたい
以上となります。オリジナルの作品を作って、版権が付けば物凄い利益を生み出せるので非常に夢のある話です。
そのためにはプログラミング以外の知識や経験も必要になりますが、好きの延長線上で収入を上げることができるのであれば本望とも言えるでしょう。
ちなみに同人ゲームを例に出しましたが、個人アプリ制作でも大きい可能性がありますので検討してみるといいでしょう。
堅実に年収を上げたいならキャリアアップするしかない
日本の開発環境、もっと言うと文化としてゲームプログラマーは年収が低い傾向にあります。
開発よりも管理職の方が年収は高いとされている風土のため、ゲーム業界でもこの文化が定着しています。
欧米ではゲームプログラマーの年収は1000万円を超える人が多いのが事実です。
もちろん、日本とアメリカの景気事情などもありますが、アメリカのゲームプログラマーはゲーム業界の開発部門の中ではトップクラスで、プランナーやデザイナーに比べるとおよそ1.3倍も年収が高い報告もあります。
もし英語に自信があるならアメリカで仕事をすればよいでしょうが、大半の人は英語が喋れないと思われるので日本で年収を上げる方法を模索するしかありません。
キャリアアップとしての方法は2通りです。スペシャリストか管理職になります。
スペシャリストはAIやグラフィックスなどのゲーム独自の技術を専門的に勉強し、スキルを提供する方法です。
管理職はディレクターになり、会社の幹部候補になることで年収を上げることができます。
ただし、管理職になると責任と激務が予想されるので一長一短です。
堅実なキャリアアップを選択するのであれば以下の考えの方がいいでしょう。
- 仕事以外の時間は別に使いたい(ゲーム以外の趣味、家族など)
- とにかくリスクは負いたくない
- 大きい収入より、他のことを大事にしたい
堅実にやるのが悪いわけではありません。
サラリーマンが大きく稼ぐのは非常に難しいですが、サラリーマンには守られている部分もあるので、その特性を活かすのもいいでしょう。
退職金などのことを考えると下手な個人事業主よりも良い生活を得ることができるのも事実です。
国が後押ししている!? ゲーム以外の分野に行くのもアリ
ゲームプログラマーとして活躍をしているのであればC++やC#などの技術者を求める企業は多いです。
IT関連の開発は今後もドンドン出てくるので大手企業への転職も可能性は大いにあります。
ゲーム分野よりはシステム開発などの方が年収も大きく上がり、ゲーム系からシステム開発の分野に転職をして年収を120万円以上も上げた例もあります。
それとPythonを使えるのであれば、かなり幅は広がります。
現在のプログラミングのトレンドとしてPythonが注目されています。
近年は情報が爆発的に増えていることから、企業はデータの管理や分析を導入していて、Pythonを活用している事例がたくさんあります。
ビッグデータとも呼ばれる分野です。AIと共にビッグデータもトレンドになり得るので注目するといいでしょう。
Pythonを使える人は他のプログラミング言語による開発者よりも多くの年収を得ていることも発表されています。
ゲーム開発にPythonはあまり使いませんが、ツール制作(エクセルからデータを取りこむなど)には非常に優秀であるため、これを機に勉強をしてツール制作はPythonで行うと後々の転職の武器になります。
しかもゲーム分野以外への転職として後押しするデータがあります。
経済産業省が発表した、「2016年版ものづくり白書」によるとプログラマーの求人倍率は2.47倍という結果になっています。
今後IT関連の開発は現在よりも多くなることを受けての数字と考えられますが、技術を持っている側としては嬉しいデータとなります。
このデータの裏付けとして、義務教育でプログラミングを2020年から開始することも国の方針として決定しています。
ゲーム以外の他業種への転職で年収を上げるタイミングかもしれません。
以上のことを踏まえると下記の方が合っているでしょう。
- ゲームプログラミング以外の分野に挑戦をしたい方
- 他のプログラミング言語や技術を学ぶ向上心がある方
- フリーほどのリスクを負いたくないが、現状のままでは嫌な方
- 国全体の流れに乗って収入を増やしたい方
現実に元ゲーム開発者がシステム開発を行っている例もたくさんあり、実際にゲーム開発のときよりも大きい収入を得ているのが事実です。
他分野への転職なのである程度のリスクを負う可能性はありますが、現状維持のような生活が嫌であればこの方法を取るのもアリです。
まとめ
ゲームプログラマーは非常に珍しい業態です。
この職種でよく思うのは、他の分野に行っても活躍はできないのではないか? ということです。
しかし、ある程度(3年以上)のキャリアを積んでいるのであれば、人間性に問題がない限り、声はかかります。
自分のやりたいことや市場価値などを客観的に見て、より大きい年収を上げられるようにしてみてください。