自己PRに志望動機もしっかり言えたのに、面接官から想定してなかった質問をされたしどろもどろになってしまったなんてことありませんか?
面接をしていると、予期していない質問を聞かれたり、答えるのが難しく考え込んでしまうような質問を聞かれることもあります。
そんな時、事前にどんな質問を問われるのか、その質問の面接官の意図を把握していれば、動揺せずに的確な受け答えをすることができますよね。
この授業では、多くの就活生が出くわした面接で聞かれる「答えにくい10の質問」とその回答例について解説します。
答えづらい質問に出くわしても、動じずに余裕しゃくしゃくとふるまえば面接官の目にとまること間違いありません。
留年しているのはなぜですか?(留年している場合)
純粋に単位が足りない場合など、反省すべき点がある場合は反省点を述べましょう。
また就職留年や意図的な留年の場合は、その意図と理由について大人が納得できるだけの理由をきちんと述べることが大事になります。
留年しているから即評価が下がるわけではありません。
厳しい質問に対しても真摯に答えられるかどうかも見られているので、真正面から答えることを心がけましょう。
ただ、「遊び過ぎた」、「出不精になって単位が足りなかった」という理由である場合、そのまま述べることは避けたいのも事実です。
面接官が不安にならないような、最低限のレベルの答えを用意しておきましょう。
回答例: 学生時代は、学業と同じくらい部活動に力を入れました。 仲間と共に結果を追い求める経験は、今しかできないと思い、全力で取り組みました。 その結果、留年してしまったことは不徳の致すところですが、かけがえのない仲間との絆を得ることができ、結果を追求する姿勢の大切さを学ぶことができました。 |
モテますか?また好きな人にどのようにアプローチをかけますか?
雑談の中でたまに出る質問です。フランクな会話の中であなたがどんな人間か知りたいと考えての質問になります。
答えに意味があるわけではなく、答え方とあなたのキャラクターが合っているかどうかを見ているので、モテないと答えようがモテると答えようが、どちらでも構いません。
どのように自分自身を認識しているのか、客観的な分析ができているのか、自己アピールの質問の言い換え的な側面の強い質問です。
好きな人にどのようにアプローチをかけるかという質問については、あなたが射止めたいと思う相手に対する戦術は恋愛もビジネスも変わらないだろうという想定でされることがありますので、しっかりと自分なりの答えを話してみてください。
時には、可能性の少ない相手であっても、少ない可能性に賭けて、行動することが求められる場合もあることは、恋愛にもビジネスにも共通の要素です。
回答例: 低い身長、整っているとは言えない顔にしては、モテる方かもしれません。相手の話を聞くことを心がけています。 |
最後に何か聞きたいことはありますか?
それなりの頻度で聞かれる重要な質問の一つです。質問の意図の深さが評価の対象となっています。
これは、事前に準備ができる質問ですので、どの企業にも使える質問を一つか二つ、用意しておくと便利でしょう。
回答例: 私は、御社はその知見と強みを活かしてXXの事業に参画するとよいのではないかと考えています。いかがでしょうか。 |
お酒を飲むことは好きですか?
あくまで社交性を測る一つの質問であることを理解した上で、苦手なのであればどのような飲み会は苦手なのかはっきりと話せるようにしましょう。
ただし、お酒が嫌いだからといって大きく評価が下がるということはありません。
「お酒は飲めませんが、お酒を介したコミュニケーションの場は好きである」等の回答が無難です。
回答例: はい、嫌いではありません。お酒の場でしか話せない本音や、意外な素顔が見られることもあるので、貴重な機会だと思っています。 |
体力に自信はありますか?
いくらオフィスで仕事をするといっても本当に忙しいときには体力勝負になることは珍しくありません。
また、実は、体力の有無というよりも、気合・根性の有無が問われていることもあります。面接官の顔色を見ながら、調節しましょう。
回答例: はい、あります。基本的には、体力勝負にならないよう計画的に取り組むことが得意ではありますが、いざというときは、体力勝負も望むところです。 |
最近イラッとしたことは何ですか?
文字面を取れば、あなたという人がどのようなことに怒りを覚えるのかという質問です。
(面接官が思い描くという意味で)あなたらしい回答をすれば問題ないですが、ビジネスとのリンクを意識しましょう。
また、小さなエピソードを面白おかしく語って、ユーモアと頭の回転の速さを見せるというアプローチも効果的です。
何を答えたかということよりも、あなたの思考回路と人間性が見られています。
目の前の面接官のキャラクターを推測しながら、お気に召すであろう回答を選べるとより理想的です。
回答例: 実家の猫に1年ぶりに会った際、すっかり忘れたような顔をされたときにイラッとしました。 それ以降は、帰省のたびに猫との関係を一から構築していますので、御社での営業活動の中でも、粘り強さ、諦めない心を活かしていきたいです。 |
趣味・特技があれば教えてください。
自己PRや志望動機など堅苦しい話題ではない素のあなたがどのようなことに、なぜ興味を持っているのか知るための質問です。
ストレスがたまりやすい社会人になる上で、ストレス発散の方法を趣味として持っているかも知りたいと考えています。
また、緊張をほぐすために、面接試験の冒頭でこの質問が投げかけられる場合もあります。
面接官の意図をくみ取りながら、適当な程度の具体性を持って答えましょう。
回答例: 寝ることです。時と場所を選ばず、寝られます。 |
語学力はどの程度ありますか?
近年はグローバルを志向する企業が増えており、海外部署への配属も多々あるでしょう。
そのような中で語学力がどの程度あるかは入社後の配属にも関係してきます。
素直にどの言語をどの程度話すことができるかを、TOEICなど客観的なテストや海外経験を踏まえてしっかりと伝えましょう。
外国語が得意でない場合は、今後どのように訓練していくのか、危機感を持って対策を講じていることを説明しましょう。
回答例: 留学経験はありませんが、留学生などの外国人の友人は多くいますので、日常会話程度は話せます。 ただ、金髪女性を口説くレベルにはありません。 |
その資格を取ろうと思ったのはなぜですか?(資格を取得している場合)
何か資格を持っている場合は、その資格を取ろうと思った動機について聞かれることがよくあります。
素直になぜ取ろうと思ったのか、資格勉強を通じて何を得たのか簡単に話ができるようにしておきましょう。
志望動機などの他の質問に対する回答との整合・一貫性にも配慮しましょう。
回答例: ビジネスの世界に身を置きたいと考えていましたので、どのビジネスでも必ず必要になるであろう簿記の資格を取得しました。 |
尊敬する人物を教えてください。
大切にしている価値観や、人柄を見るための質問です。
想定問答を準備するに当たっては、その回答が自己PRの延長線に来るように意識して一貫性を保ちましょう。
回答例: 祖父です。戦後間もなく、食べるものもない中、家業を立ち上げ軌道に乗せた馬力を尊敬します。 私も祖父のように、一から事業を生み出せるビジネスマンになりたいと考えています。 |
まとめ
いかがでしょうか?
まれに聞かれる質問の回答が示す人物像・キャラクターが、自己PRや志望動機の回答と一貫していることが重要です。