仕事をしている時や、プライベートでネットサーフィンをしている時……。
急にPCが固まって動かなくなったり、新しくサイトを開こうとしているのに、なかなかつながらなかったり、という経験は多くの人があると思います。
PCの動作不良はストレスのもとです。
特にビジネスシーンでのPCのトラブルは、業務にも影響を与える可能性もありなんとかしたいものです。
そこで今回は、PCの動作が遅い時に確認しておきたい内容と、その対処法についてのご紹介です。
PCの動作不良はストレスのもと!
PCの起動が遅い、動作が重いというのはPCを使っている人なら誰でも直面したことのある問題だと思います。
毎回PCの電源を入れるたびに、またはブラウザを起動させるたびに、「なんとかならないかなあ……」と頭を抱えている人もいるでしょう。
Office操作、iTunes、ゲーム、ブログ作成、インターネットバンキング、写真・動画の編集などPCを活用する機会はどんどん広がっており、PCの動作トラブルを解決するスキルはぜひとも身につけておきたいところです。
またこのトラブルはPCやOSに関する基本的な事柄が関わっているため、解決へ向けて努力することがPCのスキルアップにもつながります。
PCの起動が遅い、動作が重いという場合、多くの場合下記の4つが原因となっています。
これらのうちひとつだけが問題であったり、いくつかの問題がかさなって重くなってしまっていたりするわけです。
PC初心者卒業の重要な第一歩とも言えるため、これらの問題を乗り越えていきましょう。
動作が遅い4つの原因
PCのスペックが低い
用途にもよりますが、一般的にCPUがシングルコア、メモリーが1GB以下なら、PCとしてのスペックは低いと言えるでしょう。
またOSがWindows の「Vista」、「7」、「8」の場合は、メモリーは最低でも2GB近くはないとPCの動作が遅いというトラブルが起きる可能性が高くなります。
PCの使い方は人それぞれ違いますが、動作不良のなかでも多いのが、「セキュリティソフトの導入後、PCの動作が遅くなった」というものです。
この場合、PCのスペックが追いついていないことが多いようです。まずは自分のPCのスペックをきちんと把握することが最重要事項になります。
常駐プログラムが多い
メッセンジャーやスカイプ、セキュリティソフトなどに代表される常駐プログラムをたくさん起動していると、PCの立ち上がりが遅い、動きが重くなるといった事態につながります。
常駐プログラムはPCのタスクトレイで確認できるため、「本当に自分に必要なツールなのか」「減らすことはできないか」など、定期的にチェックするようにしましょう。
PCの不具合
ハードディスク内のファイルが破損していたり、断片化を起こしていたりすると、PCの起動や動作に影響を及ぼすことがあります。
ハードディスクの空き容量が少ない場合も同様です。また、ハードディスク自体の損傷も考えられます。
ウイルス、スパイウェアに感染している
「WEBページを閲覧していて、突然ポップアップ広告が出てくる」といった経験はないでしょうか。
それらの広告のなかには、何らかのウイルスを含んでいるものも存在します。
開いた覚えのないサイトが自動的に開く、といった場合にもウイルスやスパイウェアに感染している可能性が考えられます。
とくにそれまでセキュリティ対策などをしていない際には注意が必要です。
中古、または格安で購入したPCにはウイルスソフトが導入されていないことも多いため、そのような時には市販のウイルスソフトを購入し、対策をしておくようにしましょう。
PCの起動が遅い、動作が重い時の対処法
PCのスペックが低い場合
すべての対処法のなかでも、メモリー増設は、最も単純かつ効果の大きい事項とも言えます。
CPUやメモリーの負荷を軽減する方法はいくつかあり、現在利用しているセキュリティソフトが適切かどうかも合わせて検討する必要があります。
- メモリーの増設
- デスクトップアイコンの整理
- Windows XP・Vista・7をクラシックスタイルにする
- ウイルス対策ソフトの比較
常駐プログラムが多い場合
常駐プログラムはCPU、メモリーを消費します。不要な常駐プログラムは削除するべきでしょう。
デスクトップ上の広告やツールも常駐プログラムとして作動しています。
これらは確実にPCの動作を遅くしてしまいます。アイコン以外表示させない、というのもひとつの手かもしれません。
また、複数のセキュリティソフトをインストールしているとPCのシステムが不安定になります。
不要だったり期限切れであったりするセキュリティソフトや不要なプログラムは削除していきましょう。
PCの不具合などの場合
Windowsのメンテナンスをすることで、パフォーマンスが改善する可能性はあります。
Windows UpdateでOSも最新の状態にすべきです。またハードディスクが物理的に問題ないかどうか検査する必要があります。
PCのメンテナンス、Windows Update、ハードディスク検査・診断が必要です。
アプリケーションの不具合で、CPU使用率が常時100%になり、PCが操作できないほど重たくなるということもあります。
どのアプリケーションが原因となっているか タスクマネージャーで調べることができます。
タスクマネージャー
またCPUの排熱ができていないときに 処理速度が低下することもあります。
古いPCや年数の経ったPCで起きやすいことが多く、ファンの音がうるさい、排気口付近が熱いということがあります。
ウイルス、スパイウェアに感染している場合
ウイルスやスパイウェアは、PCの電源を入れると活動を開始します。
PCの起動が遅い、動作が重いだけではなく、デスクトップの画面やインターネットの最中に得体の知れない広告が出たりします。
Windowsがウイルスやスパイウェアに感染しているようであるならば、早急に対策をとるべきでしょう。
PCの初期化・リカバリーは最後の解決手段となります。
事例
PCが遅い、重いというトラブルの原因を事例が多いと思われる順にまとめています。
このトラブルは必ず原因があるため、それを特定し対処することでPCの遅い、重いというトラブルを解消することができます。
- メモリーが少ない(XPで1GB以下、Vista,7,8,10で2GB以下)
- セキュリティ対策ソフトが重い(メモリーが足りないことも原因)
- ハードディスクが壊れている、不良セクタがある
- 常駐プログラムが多い
- 何かのソフトがバックグラウンドで動作している(CPU使用率が高い)
- ハードディスクの性能が低い
- ウイルス・スパイウェアに感染している
- ハードディスクの断片化が進んでいる
- CPUの熱暴走で処理能力が落ちている
- Cドライブの空き領域が極端に不足している
- ハードウェアの増設・交換
PCが遅い、重いというトラブルは、OS上の問題やデバイスの問題が複数関わっていることがよくあります。
OS上で常駐プログラムの削除やセキュリティソフトの変更などで一定の効果はあります。
ですが、それでもまだ動作が遅いという場合は、ハードウェアの増設や交換をすべきです。
ハードウェアの改善を行ったほうが、明らかに効果が高いということはよくあります。ただし予算や知識などは多少必要となります。
ハードウェアの増設・交換で比較的簡単に行えるのはメモリーの増設になります。
他に効果の高いものとしては、PCに内蔵されているハードディスクの交換もしくはSSDへの交換が挙げられます。
OS・プログラムは、ストレージにインストールされているため、Windowsの動作速度というのはストレージの性能に大きく左右されます。
今回はPCの動作が遅いとお困りの方のための、確認しておきたい内容と対処法のご紹介でした。
こうして見てみると、いますぐにでもできそうな解決策がたくさんあると思います。ぜひ、PC動作がスムーズにいくように改善していきましょう。