頼まれていた仕事を後回しにしてしまい、退社時刻ギリギリまで仕事をする羽目になってしまったなんてことありませんか?
それはあなたの時間の使い方に問題があります。仕事がある一日の時間の使い方を振り返ってみてください。
数分おきに何度も意味もないメール確認をしてしまったり、仕事中に関係のないネットサーフィンやSNSをチェックしてしまったり……、私たちは無意識の内に無駄な時間を過ごしてしまっているのです。
私たちに与えられた時間は有限ではありません。一日にできる仕事量は限られています。
けれど、時間は皆すべて平等に与えられています。それなのに人によって仕事の成果に差が生まれるのはなぜでしょうか。それは、「時間の使い方」にあります。
できるビジネスパーソンは、仕事中に限らず通勤時間や家に帰ったあとも無意味な時間を過ごしていません。与えられた時間の中で仕事で結果を出すためにベストな行動を選択しています。
この記事では、仕事で成功をする人が実践している効果的な時間の使い方についてくわしく解説します。
時間を作れない人は無意識に「使っている」ことを自覚するべき
うまくいっている人はなぜあんなにも時間を作れるのだろうか、そう感じたことはないでしょうか?
逆に自分には時間が全くなく、何かにいつも追われて毎日を過ごしてしまっている。
年収を上げて、良い家に住み、お金に困らない生活を手に入れたくても時間がないので結局、行動ができない。
筆者自身もそんな経験をしてきました。
ですが、冷静に考えてみると人間は才能や環境は違っても、時間だけは平等に与えられています。
つまり成功している人もあなた自身も使える時間だけは一緒なのです。そして、まず時間を作りだすために認識すべきことがあります。
それは「あなた自身が無意識に無駄な時間を使ってしまっている」という事実です。
無意識に使っている時間が一番恐ろしい
時間の使い方は人生の使い方とも言えます。自分自身の重要項目を明確にして使っているのであれば問題はありません。
しかし、何が重要であるかもわからずに無意識に時間を使っていると、無意識に人生を捧げているようなものです。では無意識に使っている時間とは何でしょうか?
例えば、年収300万円のサラリーマンが600万円まで上げたいと考えているとします。
この人にとっての重要行動の一つは「年収を上げる」ことになります。この行動を密に使えているのであれば問題ありません。
年収を上げる具体的な行動はスキルを磨く、仕事の成果を上げる、人脈を築くなどが思い浮かびます。
つまり、年収を上げるために使う時間以外は、さして重要ではありません(生活や命に関わることは別)。
多いパターンとしてはスマホのチェック、インターネットサーフィン、無駄な休憩などがあります。もっと厳密に言うのであれば無駄なミーティングも含まれます。
このような時間の使い方をしてしまうと目標に沿った行動と時間の使い方ができません。
特にスマホのチェック(メールチェック)などは頻繁にする方は多いのではないでしょうか?
仕事の内容にもよりますが、朝と退勤時近くのみにするなどの対応をするだけで効率は違ってきます。
一度に複数のことをするよりも一つに集中した方が効率的なのは当然のことです。
何かに集中力を邪魔されない環境づくりをするのも「時間」を作るコツになります。
時間の使い方は自分の習慣でもあります。要するにクセと呼ばれる行為を自覚して、修正をするのがよいでしょう。
他にも仕事を終え帰宅したら、いろいろとやることがありますが、一息ついたらネットサーフィンをしていることが多いかと思われます。
年収を上げる行為になっているのであれば問題ありませんが、動画サイトを見たり、関係のないニュースを見る、SNSチェックなども無意識的に行っていますので注意が必要です。
優先すべき行動とは一体何か?
時間を有意義に使うための行動は何かというと、別に決まってはいません。仕事に使おうが、遊びに使おうが、何だっていいのです。
自分の人生をどのようにしたいのか?でやるべき行動が見えてくるということです。
よく面接であなたのキャリアプランを聞かせてくださいという質問があります。これにはいろいろな側面があるのですが、目標や目的がある人の方が圧倒的に質の良い時間の使い方ができることを知っているから質問されることです。
わかりやすく説明すると高校球児が二人いるとします。
一人は本気で甲子園を目指している、もう一人は野球を楽しみたいだけです。どちらに優劣があるわけではありません。
明確に高校の3年間をどう過ごしたいのかを真剣に考えていれば、どちらも有意義な時間を使うことができるでしょう。
本気で甲子園を目指す方に必要な行動は何なのか?
個人のスキルアップ、チームプレーを深める、走り込み、筋トレ、恐らくドンドン課題は出てくるでしょう。
しかし、この甲子園を目指している球児が朝はランニングや朝練をせず、家でゆっくり寝ていたら目標は達成できません。
つまりやるべきは「甲子園に行くために必要な行動」ということです。
逆に野球を楽しみたいだけの人はどうでしょうか?
この球児には「甲子園に行くために必要な行動」は必要ないでしょう。
甲子園に行くのではなく、気の合う仲間たちと野球をやり、時には遊びに出かけ、彼女を作ったりして高校生ライフを楽しむことが重要な行動になります。
こうなった場合は仲間との共有の話題を持つために動画サイトやニュースサイトを見るのも有意義な時間になるでしょう。
同じ野球でも目的や目標によってこうも違いが出てきます。
仕事でも一緒です。自分自身が何を目標にしているのかを明確にしているか、していないかだけで自然と行動が違ってくるのです。
つまり、時間をうまく使えていないと感じているのであれば、使い方よりも目的や目標を設定した方が有意義です。
実際に強い目的意識を作ることができないならどうしたらよいか?
時間を作るためには目的や目標が必要ということになりましたが、実際のところ、強い目的意識を作ることができないと考えてしまいませんか?
自分にはそこまでの想いを作り上げることはできない、そこまで行動しようとも思わない、けれど成功(金持ちになるなど)はしたいとちゃっかり想像している。
目的意識を作ることができないのであれば、いくら自分でアレコレやっても意味がありません。
その場合どのようにしたらよいのか?
答えは「自分が憧れる人を見つける」です。
例えば会社の先輩がいて、この人のようになりたい!と感じているのであれば、可能な限りその人と同じ時間を過ごしてください。
時間の使い方や考え方、なぜこのような行動をしているのか、そして憧れを抱く人は大抵、自分自身、何かしらの成功を収めているわけですから、絵空事ではなくリアルにイメージを持つことができます。
目的や目標を作れない理由は自分がうまくいくイメージが持てないからです。
インターネットや書物だけではなく、リアルな生きた情報を手に入れることで鮮明にイメージを作り上げる土台を作って、この人がこのくらいやれたのなら自分はこれくらいならやれるという思考を持つことです。
まとめ
時間を無意識に使っていることが多いということは目的や目標を持っていないからと断言します。
少々厳しいことを指摘することになりましたが、まずは自覚を持つところからスタートしてください。
ゴールを追い求めるのも大事ですが、自分のスタート地点がわかっていないとゴールにはたどりつけません。
一歩ずつ着実にたどりつけるようにしてみてください。