転職や就活などの際にも人気職種で、多くの人があこがれる「企画職」という仕事。
その華やかなイメージやクリエイティブな印象から、何となく年収が高いというイメージを持っている人は多いのではないでしょうか?
現在企画職として活躍しているビジネスパーソンのなかにも、「自分はほかの企画職と比べてどの程度稼げているんだろう……」と気になっている人も多いと思います。
ひと口に企画職と言っても、「商品企画」や「営業企画」などその種類はさまざまで、それぞれ平均年収や仕事内容は変わります。
今後ビジネスパーソンとして活躍し、年収アップを目指す上でも、それぞれの企画職が平均的にどの程度の年収を得ているのかを知っておくことは重要です。
今回は、企画職として年収アップを目指している人に向けて、その平均年収と収入アップを目指すために重要なポイントについて解説していきます。
企画職の平均年収について
企画職は主に、
- 商品企画(商品開発)
- 宣伝企画(広告企画)
- 広報企画
- 営業企画
の4つの種類に分けられます。
それぞれ平均年収や年代ごとの給与の変動率も異なり、これからのキャリアプランや年収アップを考える時にも、その違いを理解しておくことは大切です。
それぞれの平均年収を性別・年齢・業種別に分けて表で詳しく見ていきましょう。
(万円)
| 平均 | 男性平均 | 女性平均 | 20代平均 | 30代平均 | 40代平均 | 50代平均 |
商品企画 | 498 | 559 | 425 | 384 | 526 | 655 | 783 |
宣伝企画 | 506 | 572 | 443 | 392 | 521 | 657 | 816 |
広報企画 | 479 | 524 | 453 | 380 | 491 | 606 | 725 |
営業企画 | 545 | 595 | 446 | 406 | 546 | 702 | 764 |
4種平均 | 507 | 562.5 | 441.75 | 390.5 | 521 | 655 | 772 |
(求人情報・転職サイトDODAより引用)
表を見てみると、平均年収が最も高いのは「営業企画」となっています。
一方、「広報企画」は全体の平均は低い傾向にありますが、女性の平均年収は453万円と、4種のなかで最も高くなっています。
また、「宣伝企画」は年齢を重ねるごとに年収の上昇率が上がる傾向があり、50代になると「営業企画」の平均年収を上回り、4種のなかで最高となっています。
企画職のなかでも、一番印象が強い「商品企画」は全体で見ると年収が若干低いものの、40代以降は平均年収が高い傾向にあります。
まず、表の平均年収と自分の年収を比較してみてください。
「少し物足りない」
そう感じた人は、この表から分かるポイントを意識し、今後のキャリアプランを立ててみるのもいいのではないでしょうか。
企画職で年収アップを狙うためのポイント
企画職として活躍している人のなかには、自分の働きと給与が見合っておらず、自分の年収に物足りなさを感じている人も多いのではないでしょうか。
もちろん仕事のやりがいは年収だけではありませんが、自分のスキルを活かしてさらに高い年収を得たいと思っている人は少なくないでしょう。
ここからは、企画職が年収アップを狙うためのポイントを、企画職の種類とからめてご紹介していきます。
早めの年収アップを目指すなら営業企画
営業企画は4つの企画職種のなかでも、全体的に平均年収が高い傾向にあります。
さらに、20代から40代までの収入が圧倒的に高いため、最も早く高収入を見込めるでしょう。
営業企画では、営業の戦略を立てたり競合の情報収集を行ったりすることになるため、自身が企画した営業戦略によって社内の営業パーソンの成績を上げることができ、活躍を評価されれば、さらに多くの収入を得られる可能性があります。
ただし、40代までの収入アップは見込めますが、50代以降はほかの企画職種に比べて平均も低くなる傾向があるので、年齢を重ねてから高収入を得たい人は別の企画職を選択するという方法もあります。
先々の年収アップを目指すなら宣伝企画
年齢を重ねてから高収入を得るようにしたいなら、宣伝企画を狙うのもひとつの手です。
営業企画に次いで全体の平均年収が高いのに加え、50代では商品企画の783万円に30万円ほどの差をつけ、もっとも平均年収が高い傾向があります。
40代までの平均年収はほかの企画職種とそこまで差が大きくないため、長期的に働き、年収アップを目指す人にはいい選択肢になるかもしれません。
もちろん所属する企業によっても給料は大きく異なりますが、長く勤めることを考えるのであれば、営業企画ではなく宣伝企画に就くこともひとつの方法と言えるでしょう。
女性で高収入を狙うなら広報企画
表を見てみると広報企画の平均年収は低いように見えますが、女性の平均を見てみると4つの企画職種のなかで最も高くなっています。
そのため、女性の方で企画職として年収アップを目指すなら、広報企画もいいかもしれません。
女性平均が最も低い商品企画と比べるとその差は30万円ほどにもなるため、性別によって活躍しやすい仕事を考えるのも重要と言えるでしょう。
また、20代の間はほかの企画職種とほぼ変わらない収入が得られる傾向にあるため、本当に年収アップを目指せるか心配な人は、30代までにほかの企画職に移行することも選択肢のひとつとして持っておくといいでしょう。
これから企画職として収入アップを目指す人へ
企画職には、今回の記事で紹介した職種以外にもたくさんの種類があり、それぞれ年収の額や上昇率だけでなく業務内容も違います。
本気で収入アップを考えている人は企画に関わるすべての仕事を確認してみるといいでしょう。
基本的に年齢を重ねてからの収入上昇率がとても高く、性別でも収入が若干異なります。
企画の仕事で収入アップを目指すのであれば、全職種の性別・年齢別でどう年収が変化するかをしっかり確認しましょう。
そして、自分の年収との比較を行い、どの職種に就けば年収を上げられるかを考えることが重要になります。
企業によっても給与の設定は大きく異なるので、所属する企業も考えてみるといいでしょう。
仕事の効率化も大切ですが、まずは自分が置かれている環境について見直すことで高収入獲得への第一歩となるかもしれません。