営業と言えば、きつい仕事であるというイメージもありますよね。
女性営業パーソンには男性営業パーソンとはまた違った強みがありますが、「営業」という仕事につらさを感じ、離職してしまう人は男女ともに多く存在します。
主な原因としては、
「やりがいを感じられない」
「なかなか商品が売れない」
などが挙げられます。
こういった営業職においての離職理由も多くが共通しており、男女問わず営業職は厳しい仕事であると言えるでしょう。
では、女性が自らの強みを活かし、営業職として活躍していくためにはどうすればいいのでしょうか。
今回は、営業職として活躍し続けたいと考えている人に向けて、女性営業パーソンにおける「やりがい」や売れるためのコツについて詳しく解説していこうと思います。
女性営業パーソンにおける「やりがい」
どんな職種においても、仕事のなかに「やりがい」がなければ長くは続きません。
女性営業パーソンにとっての「やりがい」とはどんなものなのでしょうか。
詳しく解説していきます。
スキルアップを実感できる
営業経験を重ねるごとに、担当している顧客の業界や、自社サービスについて詳しくなります。
こういった営業によって身につけた知識は、キャリアアップを考えた時にもほかの業界や職種に活かすことができるため、自身の可能性をより広げることにつながるでしょう。
女性で営業職として働いている人のなかには、将来的に転職や独立、結婚後の副業などを考えている人も多いでしょう。
営業をしていくなかでスキルアップを実感できる環境があれば、それは「やりがい」のひとつとして、仕事を続ける活力になることでしょう。
お客さまの喜んでいる顔
営業職には、企画職や開発職など、ほかの職種に比べ「顧客と近い距離でコミュニケーションが取れる」という特徴があります。
顧客の「ありがとう」の言葉を直接受け取れることが多いのも営業職でしょう。
その喜びは男女共通のものですが、女性は男性よりも「共感性」「親和性」「協調性」を始めとした「顧客に寄り添う考え方」が強いと言われています。
提案においても、利益だけを考えるのではなく「お客さまのために」と考えることはとても多く、その分お客さまからの感謝の言葉をいただいた時の喜びは何よりも大きいでしょう。
それが励みになり、さらに多くの顧客と接することによって、女性営業パーソンの武器のひとつである「コミュニケーション能力」はさらに磨かれ、営業としてのスキルも向上していくきっかけになります。
「女性脳」を活かして働く
女性は「並列思考」が可能だとされていて、マルチタスクに向いていると言われています。
何かをしながらもうひとつの作業を並行して行うことが得意なのです。
これは営業職で大いに役立てられる部分で、例えば、「顧客訪問などアポイントメントが重なった時のスケジューリング」や「その日のタスクの段取りをつける」といった計画を行うシーンで役立ちます。
また営業職では、人と話す、出かける、何かの合間に書類を作るなど、複数の仕事を同時にこなす必要が出てくることもあるでしょう。
これらの作業が効率化できることで、一日や一週間の流れをよりスムーズに組み立てることにもつながります。
生まれ持った強みを十分に活かして働けることは、ビジネスパーソンにとって充実感とやりがいを感じる理由にもなります。
売れる女性営業パーソンになるためのコツ
「やりがい」を見つけることができれば、仕事で厳しい言葉を受けたり、つらいことがあったりしても継続する活力になります。
ただ、営業職にとっては「売り上げを上げる」ということが大前提にあるため、思うように営業成績を上げられなければやりがいを感じながら働き続けることは難しい可能性もあります。
考えるべきことは「売り上げを伸ばすためにはどうすればいいのか」ということなのです。
営業という仕事は、売り上げを伸ばしいい成績を出せば、その分インセンティブを獲得できる場合がほとんどで、高い給与を得る、ということは仕事を続けていく上での大きな理由にもなり得ます。
もちろん、たまたまいい成績を出してひと月だけ高い給与をもらっても、次の月から売り上げがゼロでは意味がありません。
営業職として安定して売り続ける、ということは非常に大切なことなのです。
では、そのためにはどうすればいいのでしょうか。
ここからは、女性営業パーソンが売れるためのコツを詳しく解説します。
業務を効率化する
営業でたくさんの契約を取りたいのであれば、仕事を効率化して、より多くのアポイントメントを取る必要があるでしょう。
仕事の効率化を図るためには、複数のことを同時に行う能力は非常に有効です。
女性には並行した作業を得意とする人が多い傾向があるため、業務の効率化を図れる人は多いでしょう。
営業の仕事ではアポイントメント・顧客訪問が重なることも多く、その際のスケジューリングも業務のなかで必要になることがあります。
効率化に成功し、空いた時間をほかの仕事に回すことができれば、アポイントの件数を増やすことにもつながり、売り上げの向上にもつながっていくでしょう。
「共感性」を活かした会話力
多くの人にとって、自分の話をしっかりと聞いてもらえることはうれしいことでしょう。
女性営業パーソンが男性より得意と言われているのが「共感すること」です。
共感しながら話を聞いてもらえることで、顧客に「この人は自分の味方である」「しっかりと話を聞いてくれている」という印象を強く持ってもらうことが可能です。
もちろん男性でも共感しながら話を聞くことは意識しているはずですが、女性の場合、より自然に、違和感を抱かせず、相手の立場に立った会話ができる傾向があります。
自社サービスの話をしたい気持ちを抑え、まずは顧客の不満や世間話に耳を傾けましょう。
日常の些細な不満や興味のあるニュースについては、初対面の顧客とも会話を盛り上げられるきっかけになります。
そうすることによって顧客は、「話を聞いてもらえた」という満足感を抱き、その分営業の話を聞いてくれるでしょう。
また、雑談のなかに顧客のニーズが隠れているケースもあるため、このような些細な会話を盛り上げられる女性特有の「会話力」は営業職としての大きなアドバンテージになります。