現在、営業職として活躍する女性は増加傾向にあり、業種によっては全体の2割を占めるほどになりました。
女性独自の強み、というところにも注目が集まり、営業職における女性の割合を増やそうとする企業も年々増えている傾向にあります。
これからも、女性営業パーソンは活躍の場を広げていくことでしょう。
その環境下でより評価される人材になっていくためには、どうすればいいのでしょうか?
まずは女性としての強みや特徴を活かし、伸ばしていくことが大切です。自然とやっていたことを意識するだけでも大きな武器になります。
今回は、「女性営業パーソンとしてさらに活躍していきたい」という人に向けて、女性営業パーソンとして活かすべき特徴について解説していきます。
女性営業パーソンの特徴や考え方
女性は男性に比べて、より細かなサービスや気配りにまで目が行き届く傾向にあると言われています。
そのため、顧客に向けたサービスなども細かな部分まで行き届いた提案ができることがひとつの強みです。
また、女性営業パーソンに共通する点が、「数字を達成したい」というよりも、「お客さまを助けたい」という気持ちが強いという点です。
顧客に歩み寄って共感しながら、顧客と同じ目線に立って提案することによって、距離を縮めることができたり信頼を獲得できたりすることにつながります。
利益を追求する印象よりも、より「自分のことを考えてくれている」と顧客に思わせることができ、親身なアプローチができるのは女性営業パーソンの特徴です。
「結論ファースト」ではない強み
ビジネスにおいては、一般的に物事を結論から伝えることが重要だとされています。
それは営業においても同様で、新人のころに教育を受ける段階から、商談の際に、「簡潔に」「結論から」述べることを徹底するように教えられることも多いでしょう。
しかし、なにも「結論から伝える」ということがすべての状況において最も正しい方法であるとは限りません。
一般的に、女性営業パーソンは男性に比べ、契約を獲得できるかどうかは別として、そのほうが必然的に談笑したり親密度が増したりするチャンスは多くなり、リラックスした雰囲気を作り出すことができます。
とくにアポイントの獲得を目的とする場合などは、顧客をリラックスさせ、「一度話を聞いてみようかな」という気分にさせることは非常に有効です。
そのため企業によっては、ファーストアプローチは女性が担当し、クロージングには男性が同行、もしくは男性が担当する、といった役割分担をしているところも少なくありません。
この「顧客をリラックスさせる雑談」を身につけたまま、契約まで踏み込めるクロージング力を磨くことで、女性営業パーソンはさらなるステップアップを目指せる可能性があるのです。
「気配り」の力
女性営業パーソンのもうひとつの武器は、女性ならではの「気配り」にあります。
すべての営業職にとって明るさや元気の良さ、礼儀やビジネスマナーといった基本的な要素は大切です。
ただ、それらと同等か、それら以上に大切なのが「お客さまへの気配り」です。
なかなか気づけないような細かい点まで自然に気配りができていれば、顧客からの信頼度や評価は大きく変わってくるものです。
男性の場合、個人差もありますがそうした細かなところに気を配るのは難しいことでもあります。
明るくて元気な女性営業パーソンが細かいところへの気配りを発揮すれば、それだけで顧客の抱く印象はいいものになるでしょう。
この「気配り」は顧客とのコミュニケーションの際にも活かすことができます。
もちろん「会話をする力」というのは「営業においての会話の力」と必ずしも結びつくものではありませんが、初対面の人間とスムーズに話すことができる、というのは、営業において大きな武器になります。
このコミュニケーション能力は、女性特有の「気配り」が、相手が興味を持つ話題を無意識に選別したり、相手の喜ぶ行動を判断したりすることを可能にした結果とも言えるかもしれません。
女性営業パーソンの特徴や営業に活かす
営業では、第一印象が大切です。
女性は話の入り方や話題の引き出しが多い分、相手に受け入れてもらいやすいため、テレアポは女性が担当する、という会社も多くあります。
先ほどもお伝えした通り、女性は雑談を交えての会話から始まり、顧客との会話のなかで笑いが起こることも多く、顧客の立場に立って信頼関係を築いた上で、心の扉をうまく開かせることに強いのです。
ちょっとした雑談のなかから相手のニーズやビジネスチャンスをつかみ、営業の上でのチャンスが生まれることもあります。
まずは、お客さまの警戒心を取り除くことが大切なのです。
また、女性の気配りと会話力は、ビジネスにおけるさまざまなシーンで活かすことができます。
会話から相手の気持ちを感じ取り、ちょっとした変化にも気づくことができるため、先回りして物事を考えたり、相手の状況を配慮し行動したりすることができます。
営業パーソンにとっては、相手の気持ちに共感することはとても大切なのです。
女性は一度に複数のことを同時進行で考えることが可能なため、商談中にその先の展開についてのことを考えたり、テレアポなどの際にもパソコンで顧客についてのリサーチをしながら会話を進めたりすることが可能です。
営業としてのさらなる高みを目指して
今、ビジネスにおける女性の活躍の場は広がっています。
今後女性営業パーソンの人口が増えていく可能性も考えると、個人の強みや特徴を見出し、ビジネスに活かすことも重要です。
まずは今回お伝えした女性営業パーソンの特徴を踏まえ、「顧客とのコミュニケーション」「顧客の立場に立った対応」を心がけるようにしましょう。
これはどんな営業においても重要なことです。
そこに自分なりの強みをプラスし、営業として唯一無二の存在になることを目指しましょう。