今の時代、SNSを積極的に活用してマーケティングをしている企業は非常に多いでしょう。今は手をつけられていなくても、これからSNSを積極的に使っていきたいと考えている企業も多いはずです。
しかし、SNSでマーケティングやユーザー調査をする場合、いくつかの注意点があります。
各SNSの年齢層を把握してアプローチする
SNSを活用してマーケティングをする場合、それぞれのSNSの年齢層・男女比を知っておく必要があります。
マーケティングに活用されることの多いSNSに
- LINE
この4つが挙げられます。
それぞれのユーザーが、年齢層や男女比においてどのような特徴があるかご存知でしょうか?
これを把握しておくことは、SNSを使ったマーケティングにおいては非常に大切なことです。
それぞれの年齢層と男女比を見ていきましょう。
LINE
このようにユーザーの年齢層や男女比は、サービスによってさまざまです。
例えば、40代の男性の利用者が多いFacebookで女子高生に向けて開発した商品やサービスのマーケティングを進めても、期待したような成果は出ない可能性があります。
SNSでマーケティングをする場合、自社の商品にどのサービスが最適なのか、先に検討する必要があります。
もちろんすべてのSNSを活用してもいいのですが、手間も時間もかかるため、優先順位を決めておくことは大切です。
Twitterでは文字数制限により、他のSNSと比べて入力できる文章が短くなります。そのような場合は、その文字数に合わせたプロモーションを考えなければいけません。
また、Instagramのように写真を中心としている場合は文字だけでなく、写真も用意しなければいけません。
まずは各SNSの特性を知って、どのSNSに時間をかけるべきなのか把握しなければ、的外れなマーケティングをしてしまうことも考えられます。
また、特殊な例も存在します。
例えば、成人式に着用する振り袖のレンタル・販売をしている場合、
「振り袖を着るのは年齢が20歳前後の女性だから、その層が多く利用しているInstagramをメインにマーケティングを進めていこう」
このように想定してマーケティングを進めていくとします。
しかし、注意しなければいけないのは実際に振り袖を着用する人と購入する人が一致しているかどうか、ということです。
成人式での振り袖のレンタルや購入というのは数十万円~かかることもあります。
このような時、実際にその費用を支払うのが成人式を迎える女性本人とは限りません。
もちろん本人がレンタル・購入する場合もありますが、両親や祖父母が買ってくれる、というケースも十分考えられるでしょう。
こうなるとアプローチをすべきSNSはInstagram以外にも考えられます。
実際に振り袖を着用する人物へ向けたSNSでの発信も重要ですし、購入してくれる年齢層へのアプローチも必要でしょう。
今回の振り袖の場合、InstagramやTwitterだけでなく、比較的、年齢層が高めの人たちが利用しているFacebookでもアプローチしていく必要があるかもしれません。
このように、SNSを使ったマーケティングをする場合は自社の商品・サービスの情報を届ける場所がちゃんと適したSNSなのかどうかということを見極める必要があります。
各SNSの特性を理解する
SNSマーケティングを検討する場合、年齢層や男女比以外にも注意しなければいけない点があります。
先に挙げた4つのSNS(Twitter・Facebook・Instagram・LINE)の場合、Facebookは唯一、原則匿名ではなく実名で登録しなければいけないSNSです。
実名のSNSにはメリットがあります。
・発言の信用性が高い
・荒らしや迷惑行為が少ない
実名登録者が多いFacebookは情報の信憑性が高いため、コアなファンやリピーターを作りやすいのが特徴です。
また、それぞれのSNSで入力できる文字数などが異なります。
例えば、シンプルな意見(良い・悪い・使いやすい・使いにくいなど)を求めている場合は140文字という制限があるTwitterを利用してもいいかもしれませんが、商品に対して深い考察や意見を求めている場合は文字数の制限がなく、なおかつ実名制で信憑性が高く、文字数の制限がないFacebookで意見や感想を求めたほうが良いでしょう。
しかし、実名制であるFacebookは発言が本人だと特定されるため、知り合いや他人からの目を気にしがちです。そのため本音が書かれにくいというデメリットもあります。
TwitterやInstagramは匿名での利用も可能なので、例えば「今後、さらに改善していくために商品の悪いところをツイートしてください」などと記載すれば、遠慮せずに意見を言ってくれる人も多いでしょう。
ただし、商品・サービスを実際に使っていないにもかかわらず書き込まれてしまう可能性もあるため注意が必要です。
掘り下げて具体性を持たせること
ある程度、自社の商品やサービスに適しているSNSを発見したあとは、商品とSNS、ユーザーの関係をさらに掘り下げる必要があるでしょう。
不特定多数の人間へ情報を発信できるのが大きなメリットであるSNSマーケティングですが、不特定多数ではなく、特定の人物に向けて情報を発信することも重要です。
例えば、匿名制が多いTwitterでも、プロフィール画面へ行き、その人物のプロフィールと直近1週間程度のツイートを見ていけば、どのような人物なのか、ある程度知ることができます。
なかには日々、有益な情報を発信している人物も多いです。
例えば、北欧インテリアで使えるような陶器の置物を新商品として発売しようと思っている場合、Instagramでインテリア関係の写真をうまく撮っている人を選び、その人物に商品の試作品を送り、「この商品は写真映えしますか?」という意見を求めれば、より具体性がある意見を聞くことができるでしょう。
このようにSNSを使ったマーケティングというのは不特定多数の人に気軽に行うこともできますし、より具体的な意見を求めることも可能です。
要はあなたの使い方次第。それぞれのSNSの特性を知り、自社の商品・サービスとリンクしやすい手段・方法を取ることで、あなたのSNSマーケティングはより高い効果を発揮することができるでしょう。