就活の際の面接では「我が社を選んだ理由を教えてください」という質問があります。
この質問に回答するためには、志望した企業や業界をしっかりと分析し、特徴を把握していなければいけません。
では、企業研究や企業分析をする上で、押さえておくべきポイントはどんなものなのでしょうか?
今回は、企業を分析する方法やそのコツについてご紹介していきたいと思います。
企業の情報を集めよう
企業分析する際には、どのような点に着目して分析していけばいいのでしょうか?
まずは企業の情報を集めましょう。
情報を集めることができなければ何も始まりません。
興味・関心を持ち、企業のことを知り、魅力を知っていなければ、志望動機すらも話せないでしょう。
では、企業の情報とは具体的に、どのようなところから集めるべきなのでしょうか?
最初に見るべきものはコーポレートサイトです。
コーポレートサイトとは簡単に説明すると、会社が公式で運営・管理しているサイトのことを指します。
インターネット社会である現代において、ほとんどの企業がコーポレートサイトを持っているはずです。
情報収集をするためには、コーポレートサイト以外にもSNS(Facebook・Twitter・LINE@など)をチェックするのもいいでしょう。
コーポレートサイトで最低限チェックすべき項目
では、コーポレートサイトでは、どのような部分に注目すればいいのでしょうか?
もちろんすべての項目に目を通しておいたほうがいいのですが、業種や職種に関わらず、最低限、ここだけは確認しておきたい、というポイントがあります。
それは「企業理念・概要」と「事業内容」と「プレスリリース」です。ひとつずつ見ていきましょう。
企業理念・概要
企業理念とは簡単に説明すると、創業者の会社への思いや、企業が活動していく上での考え方や存在意義をまとめたものです。
会社にいるすべての従業員は、この企業理念に基づいて働いており、経営者側はこの企業理念を基準として、今後の経営方針を考えていきます。
志望している会社の企業理念をチェックすることで、会社の方向性や働くことの意義を確認することができます。また、共感できる部分があるかどうかも必ず確認しておきましょう。
共感できる部分が多ければ多いほど、志望している会社とあなたの考え方は一致していると捉えることができます。
次に企業概要とは、企業の企業名や従業員数、本社所在地などが記載された内容になります。
企業概要を知ることによって、事業規模やその企業の歴史を知ることができます。
企業概要に関しては知っていて当然ともいえる内容です。
万が一、面接官から質問された時に答えられないようでは問題外です。
必ず、頭に入れておきましょう。
また、一緒に働く従業員の男女比なども参考にしておきたいところです。
女性が多く働いている企業なのか、それとも男性が多く働いている企業なのか、職場環境がどのようなものなのか調べることも重要です。
事業内容
事業内容では企業の商品やサービスの内容を調べていきます。
サービスの詳細を知ることにより、自分が働いているイメージをより強く思い描くことができます。
また、対象とする顧客が誰なのか、という部分も細かくチェックしておくべきでしょう。
人によって接しやすい年齢は違うと思います。
例えば、お年寄りと接するのが好きな人は老人ホームで働くことを夢見ているかもしれませんし、学生と話したり、切磋琢磨したりするのが好きな人は教師や塾講師という道を選ぶかもしれません。
また、女性と話すのが苦手な男性が、女性向けのサービスを展開している企業に入るのはつらいですよね。
このようにサービスの対象者(年齢・男女別)を調べることによって、自分に適している企業なのかどうかを判断するためのひとつの指針になります。
また面接では「当社の事業内容について、簡単に説明してください」という質問をされる場合もあるので、要点を簡潔に答えられるように準備しておきましょう。
プレスリリース
プレスリリースとは、企業が新商品や新サービスの情報を報道機関やマスコミに告知するためのものです。
昔は紙媒体が主流でしたが、近年はインターネット上での発信が主流となっています。
プレスリリースでは、会社の最新の情報やサービスの内容を知ることができます。
プレスリリースをチェックすれば、その企業で働き始めてからのイメージを強く持つことができます。
プレスリリースでは企業のさまざまな取り組みをチェックできます。
- 季節感を大切にしている
- 商品やサービスに将来性があるかどうか
- 画期的なサービスを次々と展開している
- 世間で話題になっていることに敏感
- 唯一無二の商品を販売している
- 身近で役に立つ情報をたくさん発信している
- 事業展開の範囲(国内または世界)を知ることができる
上記のような情報を知ることで、その企業の強みや現状、自分の考えに合った企業なのかどうか、再確認できるでしょう。
企業分析は今後の自分のためにも徹底的にやっておくべきこと
企業分析は、面接のためだけにやっておくものではありません。あなた自身のためにも徹底的にやっておかなければいけない項目のひとつです。
どういうことかというと、企業分析をする目的というのは自分の性格やスキルが志望している会社の考え方や仕事内容と一致しているかどうかを確認することだからです。
あまりにも一致していないようであれば、その会社は、あなたとの相性が悪いと考えていいでしょう。
また、相性が良ければ良いほど、採用される確率は上がります。
企業としても相性が良い人と一緒のほうが気持ち良く働くことができますよね。
そのため、企業分析をしておくことは、入社したあとにしっかりと働けるかどうか、を判断する材料にもなるのです。
面接では自己PRも重要なのですが、この企業分析をしっかりと行い、準備をしていなければ、採用されることは難しいでしょう。